この記事では、ADHDの人への仕事の指示についてお伝えします。
ADHDの人は、繰り返し指示をしても失敗ばかりで、指示を聞かないように見えます。
もしかしたら、仕事の指示の仕方がうまくないのかも…。
ADHDの人に仕事を指示する5つの方法を紹介するので、今よりも効率的に仕事を指示したい人は最後まで確認してくださいね!
目次
【まず確認】ADHDの人が指示を聞かない理由を解説!
ADHDの人が指示を聞かない理由は上記の3点です。
ADHDの人は聞かないのではなく、耳からの情報を上手にキャッチしたり理解できていない場合がほとんどです。
1つずつ解説するので、ADHDの人が指示を聞けない理由をまず確認していきましょう!
ADHDの人が指示を聞かない①:耳からの情報を活用できない
ADHDの人が指示を聞かない1つ目の理由は、耳からの情報を効率よく活用できないことです。
ADHDの人は、聞いた話を覚えたり、記憶を使って考えたりするのが苦手です。
だから、一度にたくさんの指示をされると頭が混乱しちゃいます。
記憶が苦手なADHDの人は、指示を忘れてしまうので、聞いていないように見えてしまうんです。
ADHDの人が指示を聞かない②:言われた指示を理解していない
指示を聞かない理由の2つ目は、言われた指示を理解していないことです。
先ほどお伝えしたように、ADHDの人は耳からの情報が頭に残りません。
指示が2個以上になると、最後に言われた指示しか分からないことがほとんどです。
けれど、怒られるのが嫌で分かった振りをしてしまうなんてことも…。
ADHDの人は、分かった振りをして理解していません。
その為、指示した内容通りに仕事が出来ずに失敗して怒られてしまいます。
ADHDの人が指示を聞かない③:自分に言われたことに気付かない
ADHDの人が指示を聞かない最後の理由は、自分に言われたことに気付いていないことです。
ADHDの人は目の前のことに集中していると周りの情報が入りません。
過集中と呼ばれるほど、目の前の仕事に没頭しています。
だから、一斉指示を出しても記憶に残りづらいんですよね。
自分が言われたと思っていないので、指示を聞かずに作業を進めます。
結果的に、ADHDの人はミスを犯し、ひどく怒られてしまうなんてこともあります。
次の章では、ADHDの人に効果的な5つの方法を紹介しますね。
ADHDの人に仕事を指示する方法とは?5つの効果的な方法を紹介!
ADHDの人に効果的に仕事を指示する方法は上記の5つです。
あいまいな指示をせずに、繰り返し確認をすることが大切です。
1つずつ紹介するので、仕事を効率的に進める指示方法を知りたい方は最後まで確認しましょう!
ADHDの人への仕事の指示①:ホワイトボードやメールなど目に見える形で伝える
効率的に仕事の指示をする方法の1つ目は、目に見える形で伝えることです。
先ほども説明したように、ADHDの人は耳からの情報が入りにくい特徴があります。
逆に、視覚情報(目から見える情報)は記憶に残りやすくなります。
ADHDの人には、ホワイトボードやメモなど目に見える形にしましょう。
メールを利用すると、忘れた時にくり返し確認が出来るので、忘れにくくなるでしょう。
ADHDの人への仕事の指示②:「分かりました」の言葉は信用せずに理解度を確認する
ADHDの人へ仕事を指示する2つ目の方法は、理解度を確認することです。
実はADHDの人は、「分からない」と伝えるのが苦手な方が多くいます。
上司から怒られるのではないか…と考えると、なかなか分からないと言い出しにくいのかもしれません。
「分かりました!」という言葉を信じてみたら、大失敗に終わってしまうなんて恐れも…。
適宜「ここまでで分からないところは無い?」と聞いてあげましょう。
相手も答えやすくなるしミスも減るので効果的ですよ。
ADHDの人への仕事の指示③:あいまいな表現をせず、具体的に指示をする
3つ目の方法は、あいまいな表現をせず、具体的に指示をすることです。
発達障害の人は、ニュアンスや雰囲気などの抽象的な表現をキャッチするのが苦手です。
その為、具体的に伝えるのが大切でしょう。
しっかりやってください ➡ 明日の15時までに資料を作成してください
だいたい今週までに… ➡ 今週金曜日の10時までに
実は、具体的な表現で伝えるのは意識しないと難しいです。
日本語だとストレートに表現すると、キツイ言い方になってしまうからと避ける傾向があります。
ADHDの人にとっては、逆にあいまいな方が難しく感じます。
具体的な日時や名称を指定して指示するのが良いでしょう。
ADHDの人への仕事の指示④:指示系統を1つにまとめる
仕事の指示する方法の4つ目は、指示系統を1つにまとめることです。
ADHDの人は、多くの刺激に反応しますが、情報をまとめるのが苦手です。
複数の人から指示(内容が少し違う)されると、どうしたら良いのか混乱します。
特定の人が指示すると決めておくのが良いでしょうね。
ADHDの人への仕事の指示⑤:CCQテクニックを使う
ADHDの人への仕事の指示の最後は、CCQテクニックを使うことです。
CCQとは、「穏かな姿勢で相手に近づき、静かな声で伝える」という指示のテクニックの1つです。
発達障害の子どもへの指導の仕方として紹介されることがあります。
このテクニックは、子どもだけでなく大人のADHDの人への仕事の指導にも使えます。
ADHDの人が聞いていないような時には、指導する側も声が大きくなったり、イライラが抑えられないなんてことも…。
指示する側が気持ちを落ち着かせて関われば、相手も落ち着いて聴ける姿勢になります。
CCQテクニックを利用すれば、指示する側の姿勢として覚えておくと良いでしょう。
CCQについて、詳しく知りたい人は別の記事で紹介しています。指示の仕方のレパートリーを増やしたい方は、チェックしてください。
ADHDの子への効果的な指示の出し方は?CCQテクニックが鉄板【今日から使える】
これはマイナス!ADHDの人にダメ出しをしても指示は聞けません
ADHDの人には、ダメ出しをするのは止めましょう。
正直、ADHDの人が指示を聞いていないと感じると、指導する側はイライラしますよね。
ついダメ出しをしたくなるし、注意ばかりしてしまうでしょう。
発達障害の人は、ダメ出しよりも具体的な対策を伝える方が効果的です。
なぜなら、ダメ出しをされても、結局どうすれば良いのか分からないままだからです。
ADHDの人は、解決方法が知りたいので、説明してあげましょう。
注意をされると、「怒られた=私はダメだ」と自信を無くしてしまうだけで、結果的にマイナスになってしまう恐れも…。
ADHDの人に注意は必要ですが、どうすれば良いのかを教えるのもセットで行うと、仕事の指示が入りやすくなります。
ADHDの人への仕事の指示についてまとめ
以上の内容をお伝えしました。
ADHDの人に伝わりやすい仕事の指示があります。
今までの指示の仕方を変えれば、ADHDの人も指示を聞きやすくなります。
仕事のトラブルを減らすためにも、紹介した方法を是非取り入れくださいね。