この記事では、ADHDの子どもが時間を守れないことについてお伝えします。
ADHDを持つママパパさんは、子どもが全く時間を守らずに苦労しやすいでしょう。
私の息子もADHDなので、痛い程分かります…。
ただ、ADHDの特性にあった対策をしないと、今後も喧嘩の日々なんて恐れも…。
ADHDの子が時間を守りやすくなるための対策を紹介しますので、イライラのボルテージを上げない為にも1つずつ確認していきましょう!
ADHDの子が時間を守れない3つの理由を解説します!
ADHDの子が時間を守れない大きな理由は上記の3つです。
ADHDの子どもが時間を守れない理由を知れば、対策も考えられますよね。
1つずつ紹介しますので、時間を守れないことで毎日疲れちゃう前にチェックしましょう!
ADHDが時間を守れない理由①:目の前の魅力に影響される
ADHDの子が時間を守れない1つ目の理由は、目の前の魅力に影響されるからです。
ADHDの子は、目の前に魅力的なものがあると、すぐに誘惑されます。
「子どもなんてそんなもの」と考えがちですが、その魅力は、大人が想像している以上に強く体験されています(脳に影響があると言われています)。
その為、ADHDの子はやるべきことや時間も忘れてしまうので、計画通りに進めるのが難しくなります。
ADHDが時間を守れない理由②:自分の出来る力を過信する
ADHDの子が時間を守れない理由の2つ目は、自分の出来る力を過信するからです。
ADHDの子は、スイッチが入ると驚くほど早いスピードで作業出来ます。
その為、出来るイメージを持っていると、「こんなの10分ぐらいで出来る」と考えてしまいがちです。
けど、実際にはスイッチが入らないし、気分のムラも起こります。
その為、ADHDの子は、出来るというイメージが邪魔をして計画を甘く考えます。
「ADHDの子は、ギリギリになって宿題をする。」と言われる理由も、自分の出来る力を過信しているのが理由です。
ADHDの子の自己イメージと現実のギャップによって、時間が守られなくなると言えるでしょう。
ADHDが時間を守れない理由③:時間の感じ方が不安定
ADHDの子が時間を守れない最後の理由は、時間の感じ方が不安定だからです。
ADHDの子は、時間感覚がゆっくり感じやすいことが研究により分かっています。
つまり、現実の10秒を7秒ぐらいだと考えています。
その結果、ADHDの子は時間経過が遅いと感じやすいということです。
ただ、ADHDの特性である過集中が起こると、時間はあっという間に過ぎてしまいます。
つまり、時間の経過が遅く感じたり、早く感じたりしてしまい、安定しません。
ADHDの子が時間を守れないのは、時間の感じ方がずれやすい特性が影響してと言えますね。
ADHDの時間感覚については、別記事で詳細を説明しています。時間感覚について詳しい内容を知りたい人は、そちらをチェックしてくださいね。
>>大人のADHDは時間感覚がない?時間感覚が安定しない理由と3つの対策方法を紹介!
ADHDの子に時間を守らせる7つの対策を厳選して紹介!
ADHDの子に時間を守らせる対策は、上記の7つです。
周りの刺激を減らす環境づくりや、切り替えをしやすくする方法なども大切です。
ADHDの特性を上手に使えば、時間通りに動けることも増えてきますよ。
厳選した対策を1つずつ紹介するので、最後まで読み進めてくださいね。
時間を守らせる対策①:簡単な約束から始める
ADHDの子に時間を守らせる対策の1つ目は、簡単な約束から始めることです。
ADHDの子は、自分の力量を知らずに大きな目標を立ててしまうことがあります。
達成出来ない約束は失敗になりますし、お子さんも自信を失ってしまいます…。
まずは簡単な約束からスタートしましょう。
例えば、普段の宿題が20分で終わるとしたら、30分ぐらい余裕を取ると良いですね。
なかなか本人が自分の力が分からない時があります。
そんな時は、親が、本人が出来そうな内容や時間をチェックしておきましょう。
時間を守らせる対策②:得意な事や好きなことから始める
ADHDの子に時間を守らせる2つ目の対策は、得意な事や好きなことから始めることです。
ADHDの子は、興味関心があるものには高い集中力を発揮します。
その為、自信がある課題を行動のきっかけにするのが良いでしょう。
特にADHDの子は、課題の切り替えに苦手意識があります。
「この間100点取れた漢字の練習から始めてみようか」と声をかけ、やる気スイッチをオンにしてあげましょう!
時間を守らせる対策③:自分で時間や課題を決めさせる
時間を守らせる対策の3つ目は、自分で時間や課題を決めさせることです。
時間を守らない日が続くと、どうしても親がルールを決めたくなります(はい。私も同じです。)。
けれど、親が決めすぎると、自分から動かないようになってしまいます。
時には「だってそれはママが勝手に決めたんじゃん!」などと、逆切れで対抗してくるなんて恐れも…。
ADHDのお子さんの年齢にもよりますが、少しずつ自分のことは自分で決めて動けるように声をかけましょう!
時間を守らせる対策④:刺激の少ない環境を作る
ADHDの子に時間を守らせるには、刺激が少ない環境を作るのが4つ目の対策です。
ADHDの子は、周りの刺激に影響されやすい特性があります。
その為、周りに引っ張られないように刺激を少なくしましょう。
具体的には、おもちゃや漫画などを見えるところには置かないのが大切です。
うちのADHDの息子の場合は、テレビはダメです。
テレビをつけてしまうと全く動かなくなります。
その為、活動環境にはテレビを置かないようにしたり、電源を切り、リモコンも隠してしまいます。
なるべく、必要な活動以外の情報は入らないような環境づくりをしましょう!
時間を守らせる対策⑤:遊びを中断しても続きが出来る約束をする
5つ目の対策は、遊びを中断しても続きが出来る約束をすることです。
先ほどもお伝えしましたが、ADHDのお子さんは目の前の刺激に敏感で、その刺激が魅力的だと次の行動への関心が低くなります。
その為、ちゃんと中断しても今の遊びの続きが出来ると約束しましょう。
見通しを持てれば、本人も安心して気持ちを切り替えやすくなります。
後で楽しいことが待っていることをモチベーションにとして伝えましょう!
ポイント
ADHDのお子さんと約束をしたら、約束は必ず守りましょう。ママがやれると言ったのにやれないってことが繰り返されると、お子さんは時間を守らなくなります。その為、約束の内容も、叶えられる約束をするようにしましょうね。
時間を守らせる対策⑥:出来たらどんどん褒める
褒めることを意識するのが6つ目の対策です。
ADHDのお子さんに限りませんが、親から褒められるのは子どもにとって嬉しいことです。
親の笑顔が見たいからと頑張るお子さんも多いでしょう。
出来れば、たくさん褒めてあげましょう。
ただ、ADHDのお子さんは途中で飽きてしまい、最後まで課題を終わらせないなんてことも…。
その結果、なかなか褒められないなんて言葉を聞くことがあります。
そんな時は、最後まで課題が終わらなくても、途中でどんどん褒めるのが大切です。
「野菜は半分食べられたね。よし、その勢いでごはんも食べちゃおう。」といったイメージです。
お子さんのやる気をキープさせるためにも、出来たらどんどん褒めましょう!
時間を守らせる対策⑦:時間管理アプリを利用する
ADHDの子に時間を守らせる対策の最後は、時間管理アプリを利用することです。
これまでにも、ADHDのお子さんには定期的な声掛けや見通しを立てていく大切さをお伝えしました。
ただ親も忙しいので、上手に時間管理アプリを利用するのも1つです。
おすすめのアプリは、ルーティンタイマーです。
スケジュールを時間ごとに決めて、後はスタートボタンを押すだけ。
音声でお知らせしてくれるし、残り時間が視覚的に分かります。
効率よく時間を守らせるなら、時間管理アプリを導入しましょう!
時間を管理する方法を別の記事で紹介していますので、ルーティンタイマーを詳しく知りたい人は、別の記事を参照してください。
>>【ルーチンタイマー】時間管理アプリをADHDの息子に使ってみたレビューと口コミを紹介!
ADHDの子が時間を守れないことのまとめ
以上の内容をお伝えしました。
ADHDの子は時間を守るのが苦手ですが、全く出来ないわけではありません。
障害特性を理解し、子どもに見合った環境づくりや指導をすれば改善できます。
是非、ここで紹介した対策を取り入れて、時間を守った生活を手に入れましょう!