この記事では、ADHDの人の学力について解説します。
前半は、ADHDの人の学力について高い理由と低い理由について。
後半は、学力を上げる勉強法についても触れていきます。
この記事を読めば、ADHDの人の学力について丸わかりしちゃいます!
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目次
ADHDの人の学力とは?答えは高い人も低い人もいる
ADHDの人の学力を一言で言えば、「高い人もいるし、低い人もいる。」となります。
お医者さんや弁護士さんの中にもADHDの方がいますし、勉強が苦手で学校に不適応になる人もいます。
え、それって普通じゃない?
そうですよね。
必ずしもADHDだからといって学力が突出する訳ではありません。
ただ、学力が高い理由・低い理由は存在します。なぜそうなるの?について今から解説します。
ADHDの人が学力が高くなるのは5つの理由があります!
ADHDの人が学力が高くなる理由は5つあります。
・ADHDが高学力の理由①:発想力が豊か
・ADHDが高学力の理由②:興味のある分野に没頭する
・ADHDが高学力の理由③:行動力が高い
・ADHDが高学力の理由④:好奇心が旺盛でチャレンジ出来る
・ADHDが高学力の理由⑤:感受性が豊か
それぞれの理由について解説していきます!
ADHDが高学力の理由①:発想力が豊か
ADHDの人は発想力がとても豊かな傾向があります。
他の人では思いつかないようなアイディアを出すことが出来ます。
その為、創作していくような設問や、自分の意見を述べるような問題は、得意でしょう。
自分の意見を述べていくような問題は昨今増えています。
ADHDの人が持つ発想力や創造性が生かしやすいポイントになります。
ADHDが高学力の理由②:興味のある分野に没頭する
ADHDの人は、興味があることへの集中力が半端ではありません。
時には過集中になってしまうほど、のめり込みます。
他のことが考えられないぐらいです。
興味がある=集中して勉強するので、学力も上がります。
興味がある分野なので、本人の負担も少ないので、ムリしている感覚も低いでしょう。
興味のある分野だからこそ活かせる技となります。
ADHDが高学力の理由③:行動力が高い
ADHDの方は、行動力があります。
あれこれ考える前に行動をします。
時にはそれが【衝動性」と表現され、周囲から煙たがれることもあるでしょう。
しかし、思い立ったらすぐに行動できるのは強みです。
堀江貴文さんも「多動力」という著書の中で、行動力がある人が成功すると言っています。
学力についても、ADHDの方の行動力は武器となります。
ADHDが高学力の理由④:好奇心が旺盛でチャレンジ出来る
ADHDの方は、好奇心があり、興味の幅が広がりやすいのが特徴です。
その為、新しい分野を始める際に躊躇することが少ないでしょう。
勉強は自分の知らないことを知るための行動。
その為、好奇心を持ってやってみようと思える力は大切です。
ADHDの方が持っている、好奇心は新しいことへの探求心となり、学力にも結び付きやすくなるでしょう。
ADHDが高学力の理由⑤:感受性が豊か
ADHDの人は感受性が豊かな傾向があります。
他の方では感じられない感覚が敏感です。
その為、国語の読解などでは、豊かなイメージを持ちやすくなります。
感受性が豊かなことで、あれこれ考えてしまうかもしれません。
しかし、感受性の豊かさが、独創的な考えに結び付きやすいこともあるでしょう。
ADHDの人が学力が低くなってしまう5つの理由はこちら!
ADHDの人が学力が低くなる5つの理由はこちら。
・ADHDが低学力の理由①:ケアレスミスが多い
・ADHDが低学力の理由②:話を聞くのが難しい(集団)
・ADHDが低学力の理由③:最後までやり遂げるのが苦手
・ADHDが低学力の理由④:問題を先送りしやすい
・ADHDが低学力の理由⑤:優先順位を考えるのが苦手
それぞれの理由について解説します!
ADHDが低学力の理由①:ケアレスミスが多い
ADHDの人は、ケアレスミスが多いのが特徴です。
その為、試験などで、簡単な計算ミスをしてしまいます。
細かいところに注意が向きづらい面や、早とちりをしてしまいます。
本当は実力はあるのに、些細な間違えをしてしまうため、結果的に点数が伸び悩んでしまい学力が下がってしまいます。
ADHDが低学力の理由②:話を聞くのが難しい(集団)
ADHDの人は、話を聞くのが苦手な場合があります。
その為、学校などの集団授業では、注意が散漫になり、先生の話を聞けないことも生じます。
一般的に、視覚優位【目からの情報が取り入れやすい】と言われています。
その為、先生からの話を聞きそびれてしまうことで、学びの機会を逃してしまうでしょう。
一方的な受け身の授業は、ADHDの人の学力工場にはなりにくいでしょう。
ADHDが低学力の理由③:最後までやり遂げるのが苦手
ADHDの人は、最後まで継続するのが苦手な場合があります。
地道にコツコツ続けるのがつまらなくなってしまい、集中力が切れてしまう。
その為、もう少し続けていればしっかりと覚えられる手前で諦めてしまいます。
目標が分からない・ゴールが遠いといった学習の場合、続けられないことが学力の低さと繋がりやすいでしょう。
ADHDが低学力の理由④:問題を先送りしやすい
めんどうだったり、難しいことがあると、問題を先送りにしがちなのもADHDの人の特徴です。
夏休みの宿題を最後までやらない…というイメージでしょうか。
先送りをする理由の一つに、ADHDの人と定型発達の方の時間の感覚のずれがあるようです。
ADHDの人は、時間を長く感じやすいため、「まだ大丈夫」と考えてしまいがちです。
ギリギリまで勉強せず、最後に慌てて勉強をするので、安定した学習に結び付きにくい面があります。
ADHDが低学力の理由⑤:優先順位を考えるのが苦手
ADHDの人は、何を最初にやればよいかの優先順位を考えるのが苦手です。
本当は明日の試験勉強をすべき所で、明後日の教科(自分の好きなもの)を始めてしまったりします。
何から手を付けたら良いのか分からず、結局何もしないまま時間だけが過ぎてしまう…。
優先順位のようなスケジュール管理が出来ないことで、学力低下になりやすいでしょう。
ADHDの人が学力を上げる勉強法とは?
ではADHDの人が学力を上げるにはどうしたら良いでしょうか?
以下の3つのポイントはおススメです。
・ミスが無いか見直しをする
・個別学習
・優先順位を考える
ケアレスミスを減らすには、ミスが起きていないかのチェックをするのは重要ですね。
どうしても見落としが起こりやすいですから。
ミスが起こることを前提に時間配分をするのがいいでしょう。
また個別学習の方が効果があがります。
自分に合ったテキストを自分のペースで行うことで、周囲からの刺激を減らせます。
優先順位を決めて、重要なものから勉強を進めていくと、効率よく学習に取り組めます。
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ADHDの人の学力についてまとめ
ADHDの人の学力は、高い人も低い人もいます。
障害特性によって、苦手な面や得意な面がある為、学力に影響することも多いでしょう。
特性を上手に活かした勉強方法などを用いながら、効率良く学力を上げていけるといいですよね。