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ADHDのスマホ依存が怖い?効果的な5つの対策を臨床心理士が紹介します!

ADHD スマホ依存

この記事では、ADHDのスマホ依存について紹介します。

ADHDの人はスマホ依存になりやすい特性があります。

スマホ依存になってしまうと、生活が乱れたり、仕事や勉強に集中力が欠けてしまうなどの恐れが…。

ここでは、効果的な対策を紹介しますので、ADHDの人の中でスマホ依存が気になる方は、チェックしてくださいね。

この記事を書いてる人

精神科クリニック勤務の臨床心理士。児童相談所の相談員、スクールカウンセラーなどを経験。ADHDの息子を含む2人の子どもと日々格闘中(1勝99敗)。

 

【まず確認】ADHDの人がスマホに依存しやすい3つの理由をお伝えします

スマホ依存になりやすい理由

刺激を求める傾向がある

短期的な報酬に弱い

時間を忘れる(過集中)

ADHDの人がスマホに依存しやすい理由は上記の3つです。

最初にADHDの人がなぜスマホにはまりやすいかについて確認しましょう。

 

スマホ依存の理由①:刺激を求める傾向がある

ADHDの人がスマホに依存しやすい理由の1つ目は、新しい刺激を求める傾向があることです。

スマホには様々なアプリやSNSなどがあり、その中には刺激的なものが多数存在します。

このため、ADHDの人はスマホに夢中になり、時間を忘れる傾向があります。

 

スマホ依存の理由②:短期的な報酬に弱い

ADHDの人がスマホに依存しやすい2つ目の理由は、短期的な報酬に弱いことです。

ADHDの人は計画性が乏しく、長期的な視点で考えることが苦手です。

その為、目の前の刺激に流れやすい傾向があります。

スマホは、即時的に報酬を得られるため、ADHDの人にはとても魅力を感じやすくなります。

その結果、ADHDの人はスマホに依存しやすくなると考えられています。

 

スマホ依存の理由③:時間を忘れる(過集中)

スマホに依存しやすい最後の理由は、時間を忘れてしまうことです。

ADHDの発達特性として、1つのことに没頭するとはまりやすい傾向があります。

スマホは刺激的なものが多いため、ADHDの人は魅力を感じます。

すると、寝食も忘れて没頭してしまいます。

スマホゲームやSNSなどにはまり、気が付いたら何時間も経っていたなんて恐れも…。

ADHDの人の生活にスマホの時間が欠かせなくなり、依存傾向が強くなってくるでしょう。

 

スマホ依存しやすいADHDの人に効果的な5つの対策を紹介します!

効果的な5つの対処法

スマホの使用時間を制限する

優先順位を決める

スマホの利用目的を明確にする

スクリーンフリータイムを設ける

専門家のアドバイスを受ける

スマホに依存しやすいADHDの人に効果的な5つの対策は上記の通りです。

スマホの時間を決めたり、スクリーンフリータイムを設けるなどの手段があります。

1つずつ紹介していきますので、スマホの時間が多くなりやすいADHDの方は、是非チェックしておきましょう!

 

スマホ依存の対策①:スマホの使用時間を制限する

スマホに依存しやすいADHDの人への対策の1つ目は、スマホの使用時間を制限することです。

スマホ依存気味のADHDの人は、スマホを見る時間が多くなります。

そのため、スマホを使う時間を制限することが大切です。

スマホの通知音をオフにしたり、スマホを手元に置かないなどの工夫も効果的でしょう。

 

スマホ依存の対策②:優先順位を決める

スマホに依存しやすいADHDの人への2つ目の対策は、優先順位を決めることです。

ADHDの人は、何を優先するかを決めるのが難しい傾向があります。

そのため、スマホから離れて、優先するタスクに集中するようにしましょう。

具体的には、タスクをリストアップして優先順位をつけたり、時間管理アプリを使ったりすることが有効です。

 

スマホ依存の対策③:スマホの利用目的を明確にする

3つ目の対策は、スマホを使う目的を明確にすることです。

スマホは、関連動画などがあなたの興味に近いものを表示します。

ADHDの人は刺激に反応しやすいので、すぐに飛びつきやすいでしょう。

その為、SNSやゲームなどの娯楽目的で使う場合は、制限を設けるようにします。

一方で、仕事や勉強に必要な情報収集やタスク管理などの目的で使う場合は、時間を設定して利用することが有効です。

 

スマホ依存の対策④:スクリーンフリータイムを設ける

ADHDの人がスマホ依存には、スクリーンから離れる時間を設けることが4つ目の対策です。

例えば、寝る前の30分のスクリーンフリータイムを設けることで、良質な睡眠を促進することができます。

読書やストレッチ、お風呂に入るなど、スクリーンを使わないリラックスする活動もいいですね。

また、スクリーンフリータイム中に行う活動は、より深いリラックス効果をもたらすと言われています。

スマホ依存に困っているADHDの人は、スクリーンフリータイムを習慣化し、より健康的な生活を送ることができるでしょう。

 

スマホ依存の対策⑤:専門家のアドバイスを受ける

スマホ依存への対策の5つ目は、専門家のアドバイスを受けることです。

ADHDの人がスマホに依存してしまった場合、自己規制していくのは大変難しいでしょう。

専門家からADHDやスマホ依存症に対する効果的な対策を学ぶことができます。

例えば、コーチングでは、自分に合ったタスク管理や時間管理の方法などを学習します。

モチベーションのキープが難しい方にとっても、専門家と一緒に継続的な治療を進めやすいでしょう。

 

スマホ依存しやすいADHDの人に効果的でない3つの対策を確認しましょう!

効果的では無い3つの対策

自己管理能力に頼る

禁止や制限を設ける

単一の対策に頼る

上記の3つは、スマホ依存気味のADHDへの効果的では無い対策です。

間違えた対策を続けても、スマホ依存の改善には繋がりません。

1つずつ紹介していくので、失敗しない方法を知りたい人は最後まで確認しましょう。

 

効果的でない対策①:自己管理能力に頼る

スマホ依存傾向のあるADHDの効果的では無ない対策の1つ目は、自己管理能力に頼ることです。

ADHDの人の多くは、自己管理能力が低い傾向があります。

その為、自分でルールを作ったり、ルールに従ったりするのが苦手です。

その為、「自分のことは自分でやる」と自己管理能力を求める対処法は効果的ではありません。

けれど、誰かに頼りっきりになるのも問題です。最

後は自分でやると決めて行動することは大切です。

ADHDの人は、全てを自己管理すると考えず、周りにサポートしてもらいましょう。

 

効果的でない対策②:禁止や制限を設ける

スマホ依存に効果的では無い2つ目の対策は、禁止や制限を設ける方法です。

スマホは現代社会で必要不可欠なものです。

スマホを禁止することで、ADHDの人は社会的な隔離やストレスを引き起こす可能性があります。

ADHDの人は、時間を制限するのは大切ですが、それだけでは十分ではありません。

スマホ以外の趣味を見つけたり、自然の中でゆっくり過ごす時間を持ちましょう。

 

効果的でない対処法③:単一の対処法に頼る

効果的では無い対処法の3つ目は、単一の対処法に頼ることです。

ADHDやスマホ依存症は複雑な問題であり、単一の対処法で解決することは難しいと考えられます。

個々の症状や状況に合わせた対処法を総合的に行うことが重要です。

ADHDの症状を管理する方法として、行動療法や認知行動療法などがあります。

専門的なトレーニングを積んだ心理士と一緒に取り組むのも良いでしょう。

 

ADHDの人のスマホ依存についてまとめ

この記事のまとめ

ADHDの特性によって、スマホ依存になりやすい

スマホの使用時間をアプリで把握する

禁止や制限だけでは依存は治らない

ADHDの人は自己管理能力だけに頼らない

時には専門家のサポートを頼むのもあり

以上の内容についてお伝えしました。

現代人にとって、スマホは生活に欠かせない機器のひとつです。

生活を豊かにするツールにもなりますが、時間を奪われてしまうこともあります。

ADHDの人がスマホに依存しないようにこの記事で紹介した方法を是非試してくださいね!

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