この記事では、ADHDの人が忘れ物が多い理由を解説します。
怒られないようにするための5つの対策も合わせて紹介しますね。
ADHDの人がなぜ忘れ物が多いのかを知れば納得。
忘れ物は、工夫次第で減らせるものです。是非参考にしてください!
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目次
ADHDの人が忘れ物が多いのは、不注意が関係しています!
ADHDの人には、特性として以下の3つがあります。
不注意:集中力が続かない
衝動性:興味を持ったらまっしぐら
多動性:じっとしていられない
全ての特性が同じようにある訳ではありません。不注意が高い人もいますし、衝動性・多動性が高い人もいます。
忘れ物と関係が深いのは、【不注意】の特性です。
不注意の特徴は、
・細部に注意を払わない,または学業課題やその他の活動を行う際にケアレスミスをする
・学校での課題または遊びの最中に注意を維持することが困難である
・直接話しかけられても聴いていないように見える
・指示に従わず,課題を最後までやり遂げない
・課題や活動を順序立てることが困難である
・持続的な精神的努力の維持を要する課題に取り組むことを避ける,嫌う,または嫌々行う
・しばしば学校の課題または活動に必要な物を失くす
・容易に注意をそらされる
・日常生活でもの忘れが多い
DSM-5より抜粋
ADHDの方は、障害特性から物忘れが多くなりがち。注意集中が続かないことで、頭から情報が抜けてしまいます。
忘れ物だけでなく、物を無くしてしまうこともあります。スマホや鍵、お財布といった大事なものまで。毎日がサバイバルなんです。
決して怠けや甘えではありません。ADHD本人にとってはツラいこと。怒られることも多いですから。
どんな風に改善をしていけば良いでしょうか?
ADHDの忘れ物を減らす5つの対策方法を紹介します!
ADHDの人の忘れ物を改善するには5つの対策方法があります。
ADHDの忘れ物対策①:物にはお家をつくりましょう
ADHDの忘れ物対策②:メモは「書く」と「確認」がセット
ADHDの忘れ物対策③:明日の準備をしてから寝よう
ADHDの忘れ物対策④:完璧を求めちゃアカン
ADHDの忘れ物対策⑤:まわりにお世話してもらおう
ADHDの忘れ物を減らす対策方法を5つ厳選してお伝えします。
ひとつひとつ見ていきましょう!
ADHDの忘れ物対策①:物にはお家をつくりましょう
モノをあちこちに置きっぱなしにするのがADHDの特徴。
家の中が散らかって、どこに何があるか分かりません。
忘れ物をしたことすら分からないなんてことも。
置き場所をしっかり決めましょう。
置き場所を決める際に、大切にするのは「導線」です。
自分が家の中でどこを動くのか知っておくのが大切です。
例えば、家の鍵・財布などは玄関に置きましょう。
スマホは自分がくつろぐスペース(テレビの前のちゃぶ台)など。
自分が普段過ごしている場所を基準に置くと、探す時間が減ります。結果的に、忘れる機会も減るでしょう。
ADHDの忘れ物対策②:メモは「書く」と「確認」がセット
ADHDの人は、とりあえずメモを書く!というのが鉄則となっています。
忘れやすいので、メモに書いて貼りだしておく為です。
目からの情報が入りやすいADHDの人には効果的な方法のひとつです。
しかし、メモを書いても、メモを確認するのを忘れてしまいます。
メモを書く習慣に合わせて、メモを確認する時間も決めましょう。
朝:朝ごはんを食べながらメモをチェック
昼:昼ごはんを食べながらメモをチェック
夜:夜ごはんを食べながらメモをチェック
チェックは、時間で決めても良いですし、行動と合わせても良いですね。
メモは、スマホのメモ機能を使ったりすれば、いつでも確認しやすいのでおススメです。
ADHDの忘れ物対策③:明日の準備をしてから寝よう
ADHDの人は、明日の準備をしてから寝るのがお勧めです。
「明日やれば良いか」と先送りにしやすいにもADHDの特徴です。
しかし、実際の朝は、「あれもしなきゃこれもしなきゃ」とバタバタして気持ちの余裕が持てません。
考えることがいっぱいになると、忘れ物が多くなります(同時処理が苦手な傾向があります)。
ADHDの人は、「面倒だけど今やろう」を習慣化しましょう。
「明日手直ししてからバッグに入れよう」なんてしてはダメ。
とりあえずバッグに詰め込んでおけば、最悪忘れることは避けられます。
準備をする時間をしっかり取りましょう。
ADHDの忘れ物対策④:完璧を求めちゃアカン
ADHDの人は、高望みをしないようにしましょう。
忘れ物もしないことを前提に計画を立ててはいけません。
「忘れ物はするもの」として準備をしましょう。
家と会社(学校)に筆記用具を用意する
カバン(ランドセル)には、全ての荷物を入れておく(重いけど…)
アラーム機能を使う
カバンは常に同じものを使う(使い分けると忘れるよね)
安いものを使う(無くしてもOK)
忘れ物をすると、やっぱり凹みます。
あー何をやってるんだ…と。
その為、あまり完璧に準備や計画を立てず、出来そうなレベルを設定します。
ADHDの忘れ物対策⑤:まわりにお世話してもらおう
ひとりで全てを解決しようとしてはいけません。
まわりにお世話をしてもらいましょう。
ADHDの人は、どうしたって忘れがち。
まわりに助けてもらう必要が出てきます。
その為には、まわりに自分の特徴を知ってもらうことが大切です。
「私はADHDの特性があって。つい忘れてしまうので、声掛けしてもらっても良いですか?」と、お願いをしておきましょう。
まわりの人も、理解していれば怒りません。
「出来るはず」って期待するから、ギャップが生まれて怒ります。
家族や周りの人に愛されるキャラになりましょう!
ADHDの人の忘れ物が多い理由と対策についてまとめ
この記事では、忘れ物が多い理由として、障害特性【不注意】があることをお伝えしました。
忘れ物の対策として、以下の5つを紹介しました。
ADHDの忘れ物対策①:物にはお家をつくりましょう
ADHDの忘れ物対策②:メモは「書く」と「確認」がセット
ADHDの忘れ物対策③:明日の準備をしてから寝よう
ADHDの忘れ物対策④:完璧を求めちゃアカン
ADHDの忘れ物対策⑤:まわりにお世話してもらおう
対応策を参考にして、忘れ物に悩まない毎日を過ごしましょう!