こんな質問にお答えします。
先日こんなツイートをしました。
文字を書くカウンセリングのメリット
✅目の前にカウンセラーがいないので緊張しない
✅時間をかけてゆっくりと自分の言葉を考えられる
✅後で振り返ることで、気づきが得られやすい話すことが主流のカウンセリングですが、カウンセラーと交換日記のように進めるカウンセリングも良いですね😌
— 上杉哲也@焚火カウンセラー🔥 (@uminokanata2020) August 26, 2020
昔から、自分の考えを書きながら整理する方法として、日記があります。
けれど、実際には3日坊主の代名詞にもなっていますよね。
言葉にすることで、ごちゃごちゃな頭をすっきりさせる効果があることは分かっています。
分かっちゃいるけどって思いますよね。
ここでは、書くカウンセリングの方法について2つのスタイルを紹介します。
すぐに使えるサービスも紹介します。
継続することが苦手な人にも試せる方法もあるので、是非最後まで読んでみてください。
こんな方におすすめ
- 書くカウンセリング何?って人
- カウンセリング方法に迷っている人
- 書くことが続くかな?と心配な人
この記事を書いている人
メンタルクリニックで10年以上臨床心理士・公認心理士として勤務し、年間1000件以上のカウンセリングを通して多くの患者さんの治療に携わる機会があります。また、書くカウンセリングの担当として、これまで30人以上の相談に乗っています。その為、実際の雰囲気もお伝えすることが出来ると思います。
目次
書くカウンセリングって何?主なやり方はたったの2種類
書くカウンセリングの方法は大きく分けて2つあります。
✅ 自分で自己理解を深めていく
✅ カウンセラーと一緒に自己理解を深めていく
自分一人で行う「書くカウンセリング」とは?
✔ 日記
✔ セルフ・カウンセリング
✔ 自分宛ての手紙を書く
ひとつずつ説明しますね。
書くカウンセリングの方法:日記
誰もが1度は試したことのある方法では無いでしょうか。
1日について振り返り、出来事や自分の気持ちを自由に書き出します。
ノートやパソコンといった方法以外に、最近ではTwitterやブログといったSNSを利用する人もいますね。
けれど、一人で続けるって結構難しい。
途中で挫折したって人の方が多いのではないでしょうか。
1日目 頑張って2ページも書く
2日目 1ページぐらいでまとまる
3日目 忘れる(4日目に書き出す)
4日目 少し書く(3日目の疲れ)
5日目 徐々にフェードアウト
んーなかなか手ごわい。
継続力がある人にはお勧めですね。
書くカウンセリングの方法:セルフ・カウンセリング
セルフ・カウンセリング®は、渡辺康麿氏によって創案されたカウンセリング方法です。
所定のフォーマットを使い、日常生活を書き出します。
自分の体験(気持ち)を書き出しながら、整理をしていく方法です。
私は、大学時代に渡辺康麿氏の講義でおこなったことがあります。
自分の言動を振り返ることで、自分がなぜその時に、イライラしてしまったのかを理解することが出来ました。
自己理解を通して、人との関わり方の癖などを知れる機会になります。
詳しくは、セルフ・カウンセリング普及協会のHPを参照してみてください。
書くカウンセリングの方法:自分宛ての手紙を書く
自分に向けて、今自分が考えていることなどを書き出していきます。
日記にも似ていますが、日常の事を中心に自由に書いていくというよりは、自分の気持ちや考え方を整理するような気持ちで書いていきます。
1つの例は、TEENS POSTです。
こちらでは、フォーマットに合わせて自分のことを書きだし、それを自分のメアドに向けて送るというものです。
TEENSと言っても、10代の人だけが利用出来る訳ではなく、幅広い年齢の方にも利用できる方法になっています。
相手がいる「書くカウンセリング」とは?
✅ LINEなどを使ったチャット形式のカウンセリング
✅ メールなどを利用した、交換日記形式のカウンセリング
それぞれについて、説明しますね。
書くカウンセリングの方法:チャット形式のカウンセリング
LINEなどを使用し、タイムリーにやり取りをするカウンセリングです。
相手の顔を見ないで会話形式で進めることが出来ます。
ただ、話すようなスピードでやり取りをすることは難しいでしょう。
東京メンタルヘルスケアでは、「こころのほっとチャット」という、チャット形式の無料相談を行っています。
興味があれば、無料ですし、試してみても良いかもしれませんね。
書くカウンセリングの方法:メールを利用したカウンセリング👈お勧め
メールを利用した「書くカウンセリング」です。
カウンセラーの人が、あなたの書いた文章を読みます。
その文章を読んで、カウンセラーが返事を書くといったスタイルです。
「交換日記」のようなイメージが近いかもしれませんね。
オンラインカウンセリングCotreeでは、書くカウンセリングを行っています。
私もカウンセラーとして働いてます。
特徴は、文章のやり取りを週5日(1日1往復)を2週間行います。
様々な相談にも対応してるので、希望内容を担当カウンセラーに伝えてもらい、進めていくことになります。
参考
コトリ―は、話すカウンセリングやコーチングなどサービスも多様です。
「書くカウンセリングをしたけど、話す方が合っているな」という人は、話すカウンセリングに変更できます。両方を並行して利用することも出来るので便利ですね。
自分はどちらを選択した方が良いのだろうか??
一人で行う場合と、カウンセラーと1対1で行う場合とでは、違いがあります。
一人の場合 | カウンセラーと一緒(メール) | |
ペース | 自分のペース | 期間や頻度が決まっている |
内容 | 自分の気づきが中心 | 自分の気づき+カウンセラーからの言葉からの気づき |
継続のしやすさ | 自分次第(少しハードルは高くなります) | カウンセラーがいるので、モチベーションをキープしやすい |
値段 | 安い(日記なら無料) | 一定の金額がかかります |
効果 | 自分自身で振り返り、その内容から洞察し、理解や行動に結びつけられる人には効果が高い | 自分のペースで進めつつも、カウンセラーからのコメントから、ヒントを得られる。自分のことを客観的に見直すことはしやすい |
私のお勧めは、メールによるカウンセリング。
わたしが実施しているからとも言えますが。
どうしても一人だと、気分に左右されやすくなります。
話すカウンセリングにも言えることですが、カウンセリングは継続して行くことを大事にします。
特に、自己理解が目的なら、継続は必須です。
その為、カウンセラーと一緒の方が、何から始めたら良いのか分からない人には利用しやすいと思います。
書くカウンセリングについて、まとめ
✅ 書くカウンセリングは、2種類
✔ 一人で行うもの
✔ カウンセラーと一緒に行う
✅ それぞれにメリットがある
✅ 継続率などを考えると、カウンセラーと一緒に行うメール形式がお勧め
書くカウンセリングについて解説をしました。
少しイメージを持つことが出来たでしょうか。
話をするカウンセリングとは違い、書き出すという方法を使います。
日頃から、文章を書いたり、時間をかけてじっくりと自分の言葉を探しながら進めたい人にはお勧めです。
ここで紹介したサービス以外にも沢山あります。興味を持たれたものから、始めてみても良いかもしれませんね。
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