子育てって、毎日が戦争。
時間に追われ、自分のことなんて出来やしない。
特にADHDのお子さんがいると、余計に時間がかかる。100万回伝えたこともなかなか伝わらず、発狂したくなる日々(落ち着け…)。
以前にこんなツイートをしました。
ハッと気づかされた。息子に怒ってばかりの私に足りなかったのは、環境づくり。怒るのではなく、怒らなくても良い環境をどう作るのかが大事だった。朝の支度の最中に、好きな漫画が置いてあれば読みたくなる。怒る前に片づけて置けば良い話。マラソンの最中に給水場があるのに飲ませない。恐怖だよね
— みすぎ@ADHDの息子の奴隷 (@uminokanata2020) September 30, 2021
この記事では、ADHDの子どもに対してイライラしない対処法について、環境づくりの視点から3つお伝えします。
この記事を読めば、イライラポイントに気付き、お子さんにも親御さんにも優しい家庭環境を作ることが出来ますよ。
読むの大変って人は、音声でも同じ内容を配信しています。聞きながら作業も出来ますので、おススメです。
目次 [閉じる]
ADHDの子にイライラしないようにする3つの対処法
結論から言います。
①子どもの動線に沿った配置
②スケジュールは見える化
③物は増やさない
それぞれについて説明します。
発達障害の対処① 子どもの動線に沿った配置
子どもの動線をまず把握することが大切。
動線(子どもが動く範囲)が広ければ広いほど、誘惑が多くなります。
みすぎ家の場合、以前は朝の支度に、洋服を着替える場所・歯を磨く場所・ご飯を食べる場所・体温を測る場所がバラバラ。
移動するたびに、目に入る漫画やおもちゃに気を取られふらふらしていました。
変な刀みたいのを見つけて振り回してました(おもちゃも当たると痛いんだよ)。
これはまずいと考えて、配置場所を変えました。
着替え(昨日のうちにワンセットを籠へ)・歯磨き・体温計る(学校の連絡帳セット一式)を洗面所へ。
息子が1か所ですべてを完結できるよう環境を変えました。
すると、今までふらふらしていた時間が減り、作業時間は短縮。
こちらが怒る回数は劇的にへりました。
動かないで済む工夫は、動線を見直すと良いでしょう。
発達障害の対処② スケジュールは見える化
よく言われることかもしれませんが、見える化ってムッチャ大事。
朝の支度なら、朝起きてから、ご飯を食べる。着替え。歯を磨く。体温を測る。
これらを、壁に書いて貼っておきます(みすぎ家の場合は、ホワイトボードを利用)。
人によっては、絵を使ったり、マグネット式にして、終わったら裏返しにするなって方法も使っている人もいます。
特にADHDの子は、視覚優位と言われています。
目から入る情報の方が記憶されやすいでしょう。
逆に、「あれしてこれして」って耳から入る情報は、スルーされやすくなります。
また、言われたことを忘れちゃうのも、ADHDの特徴。
本人が何度も確認できるという意味でも、見える化は大事ですね。
発達障害の対応③ 物は増やさない
物はなるべく少なくするのが鉄則。
とにかく片付けはバトルの発端になりやすいのがADHDの子育て。
あれがない。これがない。
忘れ物した。
毎日が探し物の日々。正直疲れてしまいます。
物はため込まないようにしておきましょう。
視覚的にも刺激になりやすくもなります。
我が家では、一個買ったら一個捨てるようにしています。
全体の量を増やさない工夫も大切ですね。
ただ、そうは言っても、無くし物のスペシャリスト。
どんどん物が無くなっていくのも事実。
増やしたくないけど、鉛筆や消しゴムなどは、ストックしておかないといけない…ってことも。我が家も同じ。消しゴムなんて、箱買いしてますから。消しゴムを大人買いする日がくるなんて、想像もしませんでした。
日常的に使う文房具は、多少のストックは必要でしょう。
親としても慌てる必要が無くなりますし、イライラポイントも減ります。
では、どうすればよいのか。
みすぎ家の場合は、ストックを親が管理しています。
無くす機会があったら、親に報告。
本人は親から文房具を購入してもらっています。
例えば、消しゴムなら50円。鉛筆10円など。ただでは済みません。
子どもがお金を作るには、お手伝いをします。
我が家では、お手伝いリストを作成しています。
風呂洗い・洗濯もの畳み。それぞれの料金が決まっています。所定のお手伝いをしたら、文房具が貰える。
つまり、労働で返してもらってます。
もちろん、無くさない方法を考えることも大切ですので、無くさない方法は考える余地がありますね。(改めて記事にします。)
ADHDの子にイライラしないように環境を変えてみよう
改めて、怒らない為に出来る3つの環境づくりは、
①子どもの動線に沿った配置を考える。
②スケジュールは見える化
③物を増やさない。
すぐにすべてに取り掛かるのは大変。出来そうなところから始めてみるのも良いですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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