この記事では、ADHDの人の朝ごはんについてお伝えします。
朝ごはんを摂るのは大切だとは知っていても、ADHDの人の朝食選びって難しいですよね。
ADHDを持つママパパさんにとっては、朝から子どもとのバトルで落ち着いた朝ごはんなんて無縁かもしれません。
私の息子もADHDなので、痛い程分かります…。
ただ、ADHDの人に不足しがちな栄養素を朝食に摂取したり、食事の雰囲気づくりを作るのは大切です。
ADHDの人に最適な朝ごはんについて、おすすめの食材や気を付けたいポイントを紹介します。
毎日の朝ごはんの悩みを解消するために、是非最後まで確認していきましょう!
目次
まず確認!ADHDの朝ごはんからセロトニンを高める栄養素を摂りましょう!
ADHDの人は朝ごはんにセロトニンを高める栄養素を摂ることが大切です。
ADHDは、脳内の神経伝達物質に偏りがあることが影響していると考えられています。
その為、神経伝達物質の中でも、セロトニンの働きを高められる食事をするのが良いでしょう。
ただ、セロトニンは直接摂っても脳には届きません。
なぜなら食べ物からトリプトファンという栄養素を取り入れることで効果が発揮されるからです。
つまり、ADHDの朝食にはトリプトファンを効果的に摂り入れていくことが大切だと言えるでしょう。
次の章では、トリプトファンが含まれる食材や、効果的にセロトニンを高める食材を紹介していきますね。
ADHDの子の朝ごはんに必要な7つの食材を厳選して紹介します!
ADHDの子の朝ごはんに必要な食材は、上記の7つです。
バナナや卵などは、セロトニンを高めるトリプトファンが多く含まれる食材です。
すでに、普段の朝食に摂り入れている方もいらっしゃるかもしれません。
1つずつ紹介するので、ADHDの子の朝ごはん選びの参考にしてくださいね。
ADHDの朝ごはんに最適な食材①:バナナ
ADHDの朝ごはんに最適な食材の1つ目は、バナナです。
バナナ100gあたり290㎎のトリプトファンが含まれています。
バナナはそのまま食べれるので手軽に用意できるのも嬉しいですよね。
バナナと牛乳をミックスしたバナナジュースも子どもが好きなメニューの1つになりそうです。
ADHDの朝ごはんには、とりあえずバナナを選択しておけば間違いないでしょう。
ADHDの朝ごはんに最適な食材②:卵
2つ目の最適な食材は、卵です。
卵にもトリプトファンが多く含まれています。
卵は、料理のバリエーションが豊富な食材の1つです。
目玉焼きからスクランブルエッグ。
時間的に余裕がある休日の朝なら、ホットケーキなども良いですね。
ADHDのお子さんと一緒に朝ごはんづくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ADHDの朝ごはんに最適な食材③:ナッツ類
ADHDの朝ごはんに最適な3つ目の食材はナッツ類です。
食材100gあたり、ビーナッツは270㎎、アーモンドは200㎎のトリプトファンが含まれています。
朝からナッツ?とイメージしにくいかもしれません。
ただ、コーンフレークなどにはナッツ類がバランスよく含まれている種類もあります。
コーンフレークは調理が必要ないので、ADHDの子の朝食の1つになるでしょう。
ADHDの朝ごはんに最適な食材④:赤身肉(マグロ・カツオ)
ADHDの朝ごはんに適している食材の4つ目は、赤身肉です。
マグロやカツオには、セロトニンを高めるトリプトファンが多く含まれています。
魚料理は面倒ですが、ツナ缶やかつお節を摂取するのが簡単です。
ツナ缶とマヨネーズを混ぜてトーストに乗っけても美味しいです。
普段食べている納豆ご飯に、かつお節をかけてみても良いでしょう。
ADHDの朝ごはんには、ツナ缶やかつお節などの加工品を利用してみましょう。
ADHDの朝ごはんに最適な食材⑤:乳製品
5つ目の食材は、乳製品です。
乳製品の中でも、特にプロセスチーズには300㎎のトリプトファンが含まれています。
加工するとトリプトファンの量が増えるので、牛乳嫌いのADHDの子にも喜ばれるでしょう。
ヨーグルトはジャムやきな粉をかけるなど工夫が出来る食材です。
ADHDの子の朝ごはんには、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品をアレンジして摂るようにしましょう。
ADHDの朝ごはんに最適な食材⑥:大豆製品
ADHDの人の朝ごはんに最適な食材の6つ目は、大豆製品です。
大豆製品には、豆腐や納豆、味噌、醤油などがあります。
大豆製品の多くには、トリプトファンが多く含まれています。
豆腐の味噌汁や納豆ご飯など、和食を好むADHDの子にはおすすめです。
比較的どの家庭にもある食材なので、朝食に限定せずに普段の食事に取り入れやすいでしょう。
ADHDの朝ごはんに最適な食材⑦:トマト
ADHDの人の朝ごはんに最適な7つ目の食材は、トマトです。
トマトには、GABA(Gamma Amino Butyric Acid)というセロトニンの性能と似た効果がある成分が多く含まれています。
トマトを摂ることで、ストレスの低下や心の安定に繋がるでしょう。
ただ、トマトの触感が苦手なお子さんも多いので、ピザトーストにしたりスープにしたりして形を変えてみるのも良いですね。
プチトマトは見栄えも良いですので、ADHDのお子さんの朝ごはんにひとつ加えてみてはいかがでしょうか。
ADHDの子への朝ごはんには食材以外にも大切な3つのポイントがあります
ADHDのお子さんには上記の3つのポイントを意識することが大切です。
身体に良いものを食べるだけでなく、その時間が楽しめたり、気持ちに余裕が持てたりするのは大切なポイントになります。
1つずつ解説しますので、最後までチェックしてくださいね。
ADHDの朝ごはんで大切なポイント①:食事の時間を楽しめる
ADHDの朝ごはんで大切なポイントの1つ目は、食事の時間を楽しめることです。
身体に必要な栄養素を摂ることも大切ですが、そもそも食事の時間が苦痛にならないようにしましょう。
「早く食べなさい!」「残さず食べるんだよ!」などと言われ続けると、食事の時間が楽しくありません。
ADHDのお子さんは、ぼーっとしたり、好き嫌いがあって食事を残してしまうなんてことも起きます。
その時に、注意ばかりしているとお子さんも食事の場面がストレスになってきます(もちろん親にとってもストレスに…。)。
その為、ADHDの子の朝ごはんに完璧を目指さないで、まずは楽しい時間を過ごそうという気持ちで取り組んでみましょう!
ADHDの朝ごはんで大切なポイント②:時間的な余裕を作る
ADHDの朝ごはんで大切な2つ目のポイントは、時間的な余裕を作ることです。
食事の時間を楽しむのが大切だとお伝えしましたが、親も子どもも時間的にゆとりがあると、気持ちも変わって来ます。
時間に余裕が無ければ、注意も増えますし、焦りからイライラにも繋がります。
それは、ADHDのお子さんはもちろんですが、親も同じですよね。
うちのADHDの息子にもしょっちゅう怒ってしまいますが、実は私に余裕がないことがほとんどでした。
親子共に時間があれば、朝ごはんもゆとりを持って楽しく過ごせるようになるでしょう。
ADHDの朝ごはんで大切なポイント③:しっかりと睡眠を取る
ADHDの子の朝ごはんで大切にしたい最後のポイントは、しっかり睡眠を取ることです。
ADHDの子どもは夜更かしになりやすく、朝が苦手な子が多いです。
その為、朝ごはんを抜かしたり、朝の準備でバタバタしてしまう可能性も…。
その為、朝ごはんをしっかり食べるためにも、夜は早めに寝られるようにしましょう。
睡眠を十分に取って目が覚めれば、お腹も減るし、朝食も積極的に摂るようになるでしょう。
朝が苦手なADHDのお子さんへの関わり方のヒントは、別の記事で紹介しています。
もし興味があれば、こちらの記事を参考にしてください。
ADHDの子の朝ごはんについてまとめ
以上の内容をお伝えしました。
ADHDの子の朝ごはんに必要な栄養素や食材を紹介しました。
さらに、食材以外にも雰囲気作りはADHDのお子さんにとっては重要です。
是非、ここで紹介した方法を取り入れて、楽しい朝ごはんを手に入れましょう!