こんな質問にお答えします。
メールカウンセリングは、文字どおり、書くカウンセリングのことです。
カウンセラーとメールの交換をするようなかたちで、相談をすすめていきます。
詳しくはこちら。
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メールカウンセリングのメリットを3つ紹介します。
前半では、メールカウンセリングのメリット。
後半は、書くのが苦手な人の対処についてまとめました。
これを読むことで、カウンセリングの選択肢を増やし、自分に合ったカウンセリングを選ぶことが出来たら幸いです。
こんな方におすすめ
- メールカウンセリングって何?と思っている人
- メールカウンセリングのメリットを知りたい人
- 書くことが続くかな?と心配な人
この記事を書いている人
メンタルクリニックで10年以上臨床心理士・公認心理士として勤務。年間1000件以上の相談にのっています。メールカウンセリングも行っているので、実際の雰囲気もお伝えすることができると思います。
目次
メールカウンセリングのメリットを3つ紹介
メリット
・直接会わないので、抵抗感がすくない
・時間をかけて、自分の気持ちや考えを言葉にすることができる
・書いたものを読み返して振り返ることができる
ひとつずつ説明していきますね。
メールカウンセリングのメリット1:抵抗が少なく始められる
カウンセリングを始めようとする時のハードルはいくつかあります。
カウンセラーってどんな人かな
はじめて会うのって緊張するな
うまくしゃべれるかな
カウンセリングを希望する人の中には、人付き合いが苦手な人も多くいます。
はじめてのカウンセラーに会うことを考えると、それだけで無理だって考える人もいるでしょう。
メールカウンセリングでは、カウンセラーと直接会うことなく始められます。
言いにくいことも、文章なら書けるって人もいるのではないでしょうか。
話すことへの緊張がつよい人には、書くほうが始めやすいでしょう。
メールカウンセリングのメリット2:時間をかけて言葉にできる
会話だと、その場で言葉にする必要があります。
カウンセラーの話を聴く
話を理解する
頭の中で考えをまとめる
自分の話をする
つまり、同時にあれこれやらないといけないのです。
事前に準備した話をすることが出来る人もいるでしょう。
しかし、質問や意見を言われると、ドギマギしてしまいませんか?
頭が真っ白になって、考えていたことが吹っ飛んでしまうなんてことも。
あとになって、こんな風に感じることもあるでしょう。
こういう風に言えばよかった
カウンセラーの人の話が頭に入ってこなかったな
メールカウンセリングでは、自分の伝えたい気持ちを、じっくり時間をかけられます。
時間をつかうことで、ほんとうに伝えたかったことに気づくこともあるでしょう。
メールカウンセリングのメリット3:何度も読みかえせる
最大の特徴は、これまでのやりとりが記録として残ることです。
じぶんの言葉だけでなく、カウンセラーからの言葉もです。
1つ1つのやり取りをじっくり読んだり、考えたりすることができる
これまでのやり取りの流れを振り返ることができる
過去の自分と、今の自分を比べてみることもできる
カウンセリングをつづけていると、
カウンセリングに行きづまること
変化が無いように感じること
この先どこに進んでいったら良いのか迷うこと
そんな時、あらためて文章を読みなおすことで、カウンセリングの目的や、迷いへの糸口を発見できるかもしれません。
積み重ねの中で、自分の考えが広がっていることに気づくでしょう。
メールカウンセリングを長続きさせる3つのポイント
長続きさせるポイント
毎日同じ時間にメールを書く
文章を沢山書こうとしない
気持ちや考えをまとめない
日記もそうですが、書くことを続けるのはとても難しいです。
相手がいるので、書くモチベーションは少し持てるでしょう。
しかし、継続をしていくうちに、
書くのがめんどうくさいな
同じことを書いている気がするな
今バタバタしているから、書く時間が持てないな
ってことが良く起きます。
長続きさせる3つのポイントを紹介しますね。
メールカウンセリングを長続きさせる方法1:おなじ時間に書く
これは、日常生活のルーティンについてのヒントです。
毎日あれこれ忙しいと、余った時間は、のんびりしたいですよね。
だから、メールするのも、最初から時間を決めるとやりやすいでしょう。
おひるごはん食べたらやる(ねむくなるかな)
いつものYoutubeタイムの前に30分やる(この後ごほうびだと、がんばれる!)
寝る前に一日をふりかえる時間をつくる(とてもたいせつ)
など自分の生活にあったやりかたが良いでしょうね。
お金を貯めるのと同じですね。
余ったお金を貯蓄にまわすのではなく、さきに貯蓄して残りで生活
そんなイメージだとやりやすいかもしれないですね。
メールカウンセリングを長続きさせる方法2:たくさん書かない
いきなり気合をいれて・・・
よし今日は2000文字かけたぞ!
なんてこと最初から始めてませんか?
もともと書くことが得意な人はよいのですが、普段の生活に書くことがない人は、無理するとつづきませんね。
あれもこれも書きたくなるけれど、今日はこれだけ
そんな風に決めて、少しずつ書いていくことで、負担は減るでしょう。
最初は思いの丈を伝えたくなりますが、一定のペースで進める方が、長続きという意味では良いでしょう。
負担が減ることで、つづけやすくなるとおもいます。
メールカウンセリングを長続きさせる方法3:まとめようとしない
書くことで、気持ちや考えがまとまりやすいって書きました。
けれど、最初はまとまらないのが、ふつうですよね。
きちんと整理立てて説明できるぐらいなら、困らないのではないでしょうか。
あれも気になる。これも気になる。
こっち考えもあるけれど、逆にこっちの考えも。
矛盾しているみたいだし、言っていることがまとまらない
そんな感じがあたりまえなんです。
まずは、まとまらないものをまとまらないまま書いてみることです。
× 自分の考えをまとめる ⇒ 文章にする
〇 文章にする ⇒ カウンセラーとやりとりをしながら考えをまとめる
書きなぐるようにして、まずは自分の外に出していくことがたいせつです。
その方が、自分のきもちに素直な文章になりやすいだろうとおもいます。
実は相手にもその方が伝わりやすいこともあります。
メールカウンセリングについてまとめるよ
3つのメリット
・直接会わないので、抵抗感がすくない
・時間をかけて、自分の気持ちや考えを言葉にすることができる
・書いたものを読み返して振り返ることができる
長続きのポイント
・毎日同じ時間にメールを書く
・文章を沢山書こうとしない
・気持ちや考えをまとめない
メールのカウンセリングは、自分の時間にできる自由があります。
しかし、最初のペースづくりや、書くことの慣れに時間がかかります。
ただ、やり続けることで、自分のことを振り返ることが出来るようになります。
毎日の生活に、自分のことを考える時間があることは大切です。
コツコツと進めていくことで、今よりも気持ちが整理され、過ごしやすい毎日を送ることに繋がるでしょう。