カウンセリング

カウンセリングの始め方・選び方を臨床心理士が解説【初めての方必見】

 

カウンセリング始め方

 

悩んでる人
カウンセリングを受けようと思っているんだけど、どうやって始めたらよいのでしょうか?何から始めたら良いのか分からないので教えてください

 

このような質問にお答えします。

 

カウンセリング自体、そもそも何?って人は、こちらの記事を先に読むと分かりやすいかもしれません。

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この記事を読むことで、

この記事の内容

  • カウンセリングを始めるまでの流れが分かる
  • カウンセリングにはどんな種類があるのかが分かる

 

この記事を書いている人

メンタルクリニックで10年以上臨床心理士・公認心理士として勤務し、年間1000件以上のカウンセリングを通して多くの患者さんの治療に携わる機会があります。カウンセリングを初めて受ける方とお会いする機会も多いので、参考になるヒントをお伝えできると思います。

 

カウンセリングを受けるまでの流れ

カウンセリングの流れ

 

まずは、カウンセリングを受けるまでの流れを説明します

 

カウンセリングの流れ

  • カウンセリングを受ける場所を決める
  • カウンセリングの初回予約をする
  • カウンセリングを受ける

 

通常の流れだと、このような流れが多いかと思います。

多くの場合、「カウンセリングを受ける場所を決める」に難しさがあるのではないかと思います。

 

悩んでる人
何を基準に選んだら良いのか分からないんですよね・・・

 

では、そもそもどんな種類のサービスがあるのか紹介しますね。

 

 

カウンセリングの種類

カウンセリングの種類

話すカウンセリング(対面)

 

一番イメージしやすいのは、対面カウンセリングではないでしょうか。

カウンセラーと1対1でお話をしていくスタイルです。

 

メリット

・1対1なので自分が話をしたいことを自由に話すことが出来る

・カウンセラーと一緒に過ごすことで、安心感が得られる

・カウンセリングまでの行き来の時間も、カウンセリングについて考える時間が持ちやすい

 

デメリット

・行き来が出来る範囲に無いと通うことが出来ない

・行き来の時間に時間がかかる(オンラインと比べて)

 

一番大きいメリットは、相談をしやすいことです。

 

面と向かってカウンセラーと話をすることは、これまであなたが相談してきたスタイルに一番近いと思います。

受け止めてもらえている体験を一番得やすいだろうと思います。、

 

対面カウンセリングの中には、夫婦(カップル)や、家族、グループなど集団で行うカウンセリングもあります(一部オンラインにもあります)。

 

話すカウンセリング(オンライン・電話)

 

インターネットの発達と、コロナの影響から、ネットや電話を使ったカウンセリングが増えてきています。

ZOOMやSkypeなどを利用する場合が、多いでしょう。

 

メリット

・どこにいてもカウンセリングを受けることが出来る

・自分の隙間時間を利用しやすい

・受けられるカウンセリングルームの選択肢が広がる

 

デメリット

・話をしている最中に体調を崩してもすぐに対応をしてもらえない

・カウンセラーとやり取りが出来る情報が限られる

・単発のカウンセリングになりやすい

 

1対1で話をするという意味では、対面と同じ体験が期待できます。

しかし、オンラインであることから、お互いが共有できる情報が限られています。

声のトーンや微妙な気持ちの変化や非言語的な情報は、限られてしまいます。

また、次回分は事前振り込みになる為、1回試してみるには良いですが、継続してカウンセリングをするには、構造上難しさがあります。

 

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書くカウンセリング

 

メールやLINE、チャットなどを利用して、文章のやり取りを通して行うカウンセリングです。

直接カウンセラーと会って話をすることはせず、文章によるコミュニケーションが主となります。

 

メリット

・直接会わないので、抵抗感が少ない

・時間をかけて、自分の気持ちや考えを言葉にすることが出来る。

・書いたものを読み返して振り返ることが出来る

 

デメリット

・会話と比べてやり取り出来る情報量が少ない

・治療ペースがゆっくり(すぐに返事がもらえない)

・カウンセラーの顔が見えない

 

書くカウンセリングはあまり馴染みが無いかもしれません。

イメージとしては、「質問箱と交換日記の間」という感じでしょうか。

カウンセラーに文章で質問をして、それに対してカウンセラーが返答をする。

そのやり取りが繰り返される感じです。

 

じっくりと自分の考えを整理したり、言葉にする人には向いています。

ただし、すぐにカウンセラーから返事がある訳では無いので、ある程度自分の気持ちを抱えられる方にお勧めです。

 

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カウンセリングの場所

カウンセリングの場所

 

カウンセリングを行える場所にはどんなところがあるでしょうか

 

・私設のカウンセリングルーム

・大学にあるカウンセリング施設

・クリニックに併設されたカウンセリングルーム

 

この他にも、学校や市役所、教育相談所のような公的機関でもカウンセリングを行っています。

ここでは、お金を払って行うカウンセリングの場所をご紹介します。

 

私設のカウンセリングルーム

 

独立して開業しているカウンセリングルームです。

 

メリット

・プライベートな環境が強く、安心感が得やすい

・カウンセラーの専門性により、特徴のある運営をしている

 

デメリット

・サービスの質はピンキリ。専門的な資格を持たないカウンセラーもいる

・値段が高い

 

私設のカウンセリングルームは沢山あります。

それぞれのカウンセリングルームごとに色があるのが特徴です。

自分に合ったスタイル・カウンセラーが見つけられると良いでしょう。

 

しかし、カウンセラーの質はピンキリです。

というのも、カウンセラーは、特に資格が無くても、カウンセラーを名乗り開業が出来ます。

そうです。あなたも「私はカウンセラーです」と言ってカウンセリングを始めることが出来ます。

 

その為、十分に訓練や経験のないカウンセラーと会う可能性はあります。

一般的には、公認心理士(国家資格)・臨床心理士(指定大学院を卒業後、一定の経験を経て、財団法人日本臨床心理士資格認定協会の試験に合格すると認定されます)が最もメジャーな資格だと思います。

資格があれば良いということではありませんが、一定の知識と経験が保証されていると考えて良いでしょう。

 

大学にあるカウンセリング施設

 

大学や大学院に心理学部がある場所にあるカウンセリング施設

 

メリット

・料金が安い

・大学の教授が指導者としてカウンセラーのサポートをしている

 

デメリット

・教育機関なので、カウンセラー志望の学生が担当する

・学生が担当するので、長期的に同じカウンセラーと面談が出来ない

 

数は多くはありませんが、カウンセリング施設を持っている大学・大学院があります。

学生の教育や研究が目的ですが、一般的な相談を行うことは可能です。

 

大学の相談機関の特徴は、値段が安いことが大きな特徴です。

そもそも営利が目的ではなく、学生の経験を重視する為です。

いわゆる病院で言えば、「研修医が行っている病院」といったイメージでしょうか。

比較的若いカウンセラーが多く、子どもや思春期の学生などには良いかもしれません。

 

当然専門の知識と経験を積んでいますし、大学の先生がカウンセラーの相談に乗るシステムになっています。

 

クリニックに併設されたカウンセリングルーム

 

メンタルクリニックに併設されたカウンセリングルームです。

 

メリット

・薬物療法とカウンセリングの併用がしやすい

・医療との連携が取りやすく、緊急対応もしやすい

・有資格者のカウンセラーが多い

 

デメリット

あまり思いつきませんね・・・

 

メンタルクリニックに併設されているため、病院に通いながらカウンセリングを受けることが出来ます。

もちろんカウンセリングだけで通うことも出来ます。

 

一番のメリットは、体調不良への対応がすぐに出来ることでしょう。

 

カウンセリングを受ける方の多くが、日々の生活の中で何かしらの課題を抱えています。

体調不良や気分の落ち込み、不眠など様々な症状を持っている方もいらっしゃいます。

そのような方が、不調を訴えた場合にも、迅速にクリニックに繋がることが出来る安心感があります。

 

 

デメリットがない?

私は、現在メンタルクリニックに併設しているカウンセリングルームにて勤務をしています。他の場所との比較をしたのですが、特にデメリットが見当たりません・・・(笑)当然、カウンセラーとの相性や料金、アクセスの近さなどはありますが、他の場所でも同様の条件になってきます。

手前みそかもしれませんが、メンタルクリニックに併設しているカウンセリングルームは一番おすすめです

 

悩んでる人
メリットやデメリットがあることはわかりました。けれど、結局どれを選ぶのが自分に合っているのかな?

 

ここでは、一覧にしてみますね。

 

私設 大学 クリニック併設
話す(対面) 特定の分野の悩みがある。決まったカウンセラーのカウンセリングを受けたい 値段を抑えながらカウンセリングを受けたい 精神疾患を抱えており、薬物療法と並行してカウンセリングを受けたい
話す(オンライン) 上記の条件に加えアクセスが難しい 上記の条件に加えアクセスが難しい 上記の条件に加えアクセスが難しい
書く 話すカウンセリングには抵抗があり、じっくりと時間をかけながら治療を進めたい

 

これまでに紹介したポイントを簡単にまとめた一覧です。

場所や方法によって、特徴があるのが分かると思います。

 

この中で、どれを選んでよいのか分からないな・・・って人がいたら、

 

アクセスが可能なら「メンタルクリニックに併設したカウンセリングルーム」が一択でしょう。

 

生活の中での困り感に加え、体調不良についてのサポートが得られやすいため、

何かあった場合にも、対応が可能です(より悪化した場合は、病院へ入院が必要な事もありますが)。

私設及び大学のカウンセリングルームも、医療機関と連携をしている場合がほとんどですが、情報の共有を含む連携を行うには、スピードが違ってくると思います。

 

カウンセリングの予約を取る

カウンセリング予約

 

ほとんどのカウンセリングルームは、事前予約が必要になります

カウンセリングを受けるには、電話またはメールなどで申し込みを行います。

初回を進めるにあたっての流れや料金、方法など確認することができます。

 

カウンセリング初回を迎える

 

初回カウンセリングがいよいよスタートです。

期待と緊張でいっぱいかもしれません。

「まずは一度受けてみてから考えよう」ぐらいの気持ちで始められるのも良いのかもしれません。

 

まとめ【種類多いから、まずは色々と試してみる】

カウンセリング始め方まとめ

 

カウンセリングの始め方について解説しました。

カウンセリングを受けようと思っても、どういった基準で選んだら良いのか分からない人も多いだろうと考えてまとめてみました。

 

カウンセリングは、諸外国と比べてまだ敷居が高い印象があります。

もともとお金を払って相談をするという文化がありませんからね。

 

カウンセリングを受けることで、自分の気持ちを整理して、理解をすることにつながります。

現在の困り感の軽減だけでなく、今後の長い人生においても大切な気づきや指針を得られる機会にもなり得ます

 

 

是非一度利用してみてください。

 

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