夫婦の会話ってうまくいかないことがありますよね。言った言わないで争ったり、我慢しつづけて爆発なんてことも。
この記事では、DESC法を使って夫婦のコミュニケーションを良くしていく方法を紹介します。
前半は、DESC法についてカンタンに説明します。
後半は、3つの具体的な事例を交えて、DESC法の正しい使い方をお伝えします。おススメの本も紹介!
この記事を読めば、夫婦関係がより良くなるコミュニケーションを手に入れられること間違いなし!
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目次
DESC法とは、夫婦が納得しやすいコミュニケーション(アサーティブ)手段のひとつ!
DESC法とは、コミュニケーション方法のひとつ、「アサーション」を、体系化したものです。
自分の要望を相手に伝える時に、4つの段階を使うのが特徴です。
Describe(描写する) Express、Explain(表現する、説明する) Suggest、Specify(提案する、具体的に挙げる) Choose、Consequence(選択する、結論)
それぞれの段階について、簡単に説明しますね。
DESC法 ステップ①:Describe(描写)
事実関係を説明します。どんな問題が起きているのかを、客観的な事実として伝えます。長い説明は不要です。問題を簡潔に伝えてみましょう。
DESC法 ステップ②:Express、Explain(表現・説明)
自分の気持ちを伝えます。自分が感じていることを素直に表現してみましょう。相手への共感もあわせて伝えられるとより効果的になります!
DESC法 ステップ③:Suggest、Specify(提案)
問題に対する解決策を提案します。あくまで提案ですので、命令や指示のような強い表現にはならないようにしましょう。時には妥協案にもなります。
DESC法 ステップ④:Choose、Consequence(選択・結論)
相手の返答に対して自分が答えます。提案に対して、相手がOKするときも、断るときもあります。相手の選択に対して、更に別の提案をするときもあります。
次の項目では、夫婦関係で起こりやすい3つの事例を紹介します。ご自身を重ねてイメージしてみてください!
DESC法で夫婦の悩みを解決しよう!
夫婦で起こりやすい3つのシチュエーションを例として紹介します。
夫婦の悩み例①:共働きなのに家事分担をしない夫への対応 夫婦の悩み例②:お金遣いの荒い夫への対応 夫婦の悩み例③:嫁姑問題に無関心な夫への対応
では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう!
夫婦の悩み例①:共働きなのに家事分担をしない夫への対応
事例① Aさん夫婦は共働きです。結婚当初から家事は奥さんがほとんどこなしていました。しかし、お子さんを出産後、育児に手がかかる中、旦那さんは全て奥さんに任せる態度は変わりません。家事分担について話をしても「今は仕事が忙しいから無理。時短で働いているんだから、そっちがやってよ。」と話も聞いてくれません。
では、DESC法を使って、どんな風に旦那さんに伝えたらよいでしょうか?
D:息子も2歳になってイヤイヤ期が始まって手がかかるようになってきたよね。実際、仕事と子育てに追われて、毎日の家事が今までのように出来ないんだよね。 E:自分に余裕がないせいか、あなたにもキツイ言い方をしてしまったりして。自分でも自分のことが嫌になってしまって。自己嫌悪がひどくて…。 S:あなたの仕事が忙しいのは分かるんだけど、少し家事の分担を協力してもらえないかな?例えば、お休みの日に家の掃除をしてもらえると助かるな。 C:受け入れて貰えた → ありがとう。本当に助かるわ。 受け入れて貰えない → そうか…。どんな事だったら出来そうとかある?出勤時のゴミ出しなんかは出来そうじゃない?
ポイント 旦那さんが分担できない理由(仕事で忙しい)に対する共感を伝えると、相手も対応が柔軟になります。また、提案方法は、「最初に大きなタスク」を提案し、断られたら「小さいタスク」を提案。すると受け入れられやすくなります(心理学用語では、ドア・イン・ザ・フェイスと言います)。
夫婦の悩み例②:お金遣いの荒い夫への対応
事例②
旦那さんは、交友関係が広く、普段から飲み会などに参加する機会が多くあります。友達付き合いは大事にしてほしいと思いつつも、実際の出費はかなり多く、家計に影響が出ています。酔うと気前よく奢ってしまうことも。旦那さんに、出費を減らしてほしいと伝えても、「必要な事だから削れない」と言い、なかなか変わろうとしてくれません。
では、DESC法を使って、どんな風に旦那さんに伝えたら良いでしょうか?
D:子どもが公文を始めたいって言ってるんだけど、今の生活では習い事を始められるほどの経済的な余裕が無いんだよね。 E:ただ、子どもがやりたいって言うことは是非やらせてあげたいんだよね。 S:あなたも子どもの教育は大事だって言ってたから、少し飲み会の回数を減らして、公文のお金を出せるように協力してもらえないかな? C:受け入れて貰えた → ありがとう。息子も喜ぶと思うよ。あなたの健康にとっても良いし。いいこと尽くしだよね! 受け入れて貰えない → そうか…。それなら、息子の勉強を毎週日曜日に教えてあげて欲しいんだけど、お願いできるかな?
ポイント 提案を受け入れた時(または提案をする時)には、本人のメリットも併せて伝えられると効果的ですね。旦那さんが受け入れてくれた時には、喜びを盛ると効果的(男なんて単純ですから…。)
夫婦の悩み例③:嫁姑問題に無関心な夫への対応
事例③ 2世帯住宅に住んでいます。姑は、家の掃除や食事の内容まで細かくチェック。事あるごとに注意をされます。旦那さんにストレスを伝えても、聞き流されてしまいます。出来れば、上手に間を取り持って欲しいんだけどな…。
では、DESC法を使って、どんな風に旦那さんに相談したら良いでしょうか?
D:今日もお母さんから、家の掃除が出来ていないって怒られちゃったよ。 E:確かに毎日掃除が出来れば良いんだけど、仕事して子どもの世話をしてると、お母さんが求めるほど掃除に時間をかけることなんて出来ないよ。言われるたびに、自分はダメな嫁で、妻で、親なんだって考えると、夜もなかなか寝られなるぐらいツラいんだよね。 S:お母さんも良かれと思って言ってくれてるんだとは思うんだけど。あなたから今の状況を少し伝えて貰えないかな? C:受け入れて貰えた → 本当助かるよ。嫁の立場では、なかなかお母さんに伝えるって難しいから。 受け入れて貰えない → そうかぁ…。ただこのままだと私もメンタル壊してしまいそう。家事も育児も出来なくなったらごめんね。先に伝えておくね。
ポイント 嫁姑問題は、単純ではありません。ただどれぐらい切羽詰まった状態なのかを伝えるのは大切です。旦那さんは「どうにかなる」と思っているのかもしれません。脅しのような言い方かもしれませんが、気持ちを伝え続けるのは大切です。
夫婦関係の改善におススメの本を紹介します!
夫婦関係の難しさをDESC法で解決するために、おススメの本を紹介します。
口コミ(一部抜粋)
わかりやすく読みやすい。とても良い本です。自分とパートナーのコミュニケーションの取り方を客観的に理解できました。
当事者が読むのには良いと思いました。シチュエーション例が文中に沢山出てくるので、自分の自己表現やパートナーとのやりとりがイメージしやすく、重ねやすいと思います。
夫婦を長年やっていると必要な言葉がけも忘れてしまい、わかってくれて当然、言わなくても大丈夫とかお互い勝手に思って気持ちのすれ違いが起こります。相手を尊重することは、自分自身を大事にすることにも繋がりますし、共に人生を生きていくパートナーとして、何年一緒にいても、年齢が幾つになっても人として大切なこと学ばせて頂きました。
こちらの本では、DESC法の元となっているアサーションについて書かれています。
夫婦間で問題になりやすい実例を紹介してくれます。
自分を重ねて考えることが出来ますよ!
【まとめ】DESC法で夫婦関係を解決する方法
いかがでしたか?
夫婦関係は、他人同士が一緒に住んでいるから、どうしても価値観の違いなどがあります。
関係性が近いため、喧嘩に発展しやすくもなります。家のことだから、周囲にも知られないまま、悪い状況が続いてしまうでしょう。
コミュニケーションはとても大切です。
同じようなシチュエーションがあったら、是非DESC法を活用してみてください!