カウンセリング

カウンセラーに手紙を渡して良い?知恵袋に回答【答えは、直接渡す】

カウンセリングと手紙

 

Yahoo知恵袋にこんな質問がありました

臨床心理士さんにカウンセリングしてもらってます。

月に1回しか会えなくて、次の予約が1ヶ月後とかなのでなかなか会えません。
初めてカウンセリングした時は、ガチガチに病んでいて話の内容も濃かったのですが、今は割と元気なのでカウンセラーさんの前で、大丈夫ですとか元気ですと言ってしまいます。
本当はまだ悩みはあるのですが、ガチガチに病んでいた頃が恥ずかしいのか、悩んでる自分が恥ずかしいのか、素直に悩みをいえず元気に振舞ってしまいます。この前も、空元気じゃない?大丈夫?て言われましたが、大丈夫ですといってしまいました。

紙や手紙に書いて渡す?とかしようと思いましたが、迷惑ではないでしょうか……。今月末にカウンセリングじゃないですが、お会い出来る時がありその時にわたすか、他の方に渡してもらおうかなと思ってるのですが……。

(一部省略:上杉)

 

この方のように、カウンセリングをしていると、カウンセリング以外の時間にカウンセラーに伝えたいことや話をしたいことが出て来ます。直接伝えにくいことを、どう解消したら良いかと悩まれる方もいらっしゃいます。

 

今回は、この質問について(頼まれてもいないのに)勝手に答えてみようと思います

似たようなことで困っている方のヒントになれば幸いです。

 

回答者ってどんな人なの?

私は、メンタルクリニックで10年以上臨床心理士として勤務し、年間1000件以上のカウンセリングを通して多くの方の治療に携わる機会があります。カウンセリングを通して、自分を見つめなおし、今より生きやすさを感じていく方のサポートをしています。

 

まず答えだけ伝えると、

 

「手紙を書くことは大切。けれど次のカウンセリングで直接カウンセラーに渡しましょう」

 

直接カウンセラーにお話しするのではなく、手紙を使うことは良いと思います。

しかし、カウンセリング以外の場を使ってのやりとりは、基本的には行いません。

 

そのあたりのことを以下に説明しますね。

 

カウンセリングは時間の中で行うもの

カウンセリング時間

 

カウンセリングをしていると、十分に話せたなと思う時と、何かもやもやが残ることはあります。

 

カウンセリングでは、そのもやもやとしたことを考えることに意味があると考えます。

 

このもやもやは何だろう?

何か言い足りないことがあったのでは?

カウンセラーから言われた言葉に傷ついている?

なぜ自分は傷ついているのだろうか?

 

こんな風に、カウンセリング以外の時間帯に考えることが大切です。

 

カウンセリングとは、カウンセリングの時間内だけで問題を解決していくものではありません。

 

あくまで考えていく動機づけや気付きを得る場所になります。

 

普段の生活の中で自分の内面にアンテナを張りながら生活をすることを意識します。

 

すると、様々な気づきを得る機会が多く見つけられるでしょう。

 

カウンセリングだけに効果を期待してしまうと、あまり良い効果には結び付きにくいこともあるでしょう。

 

手紙を書くという時間が大切

 

手紙を渡すか渡さないかということよりも、手紙を書くというプロセスが大切です。

 

自分の気持ちに向き合い、自分の考えを言葉にする行動が手紙となります。

 

 

「なら日記でもいいじゃん」と思われる方もいるかもしれません。

 

 

確かに日記を書くことにも同じ目的があると思います。

 

ただ、手紙を書くという行為には、書く先に「渡す相手」が存在します。

 

相手がいるということで、自分の気持ちを分かりやすく整理してまとめることが出来ます。

こんな風に書いても伝わらないかな。

沢山書いちゃったけれど、相手に迷惑かもしれないな。

 

そんなことを考えながら作る手紙には、あなたらしさが表れてくるでしょう。

 

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時間外に渡してしまうと、カウンセリングの効果が下がります

 

時間外にお手紙を渡すことが出来てしまうと、それが当たり前になります。

 

当たり前になってしまうと、月1回の貴重なカウンセリングの場の意味が薄れてしまいます。

 

なぜかと言うと、

 

カウンセリングの意味が薄れる理由

  • 全然大丈夫ですとカウンセラーの前で振舞い続ける
  • もやもやするという大切な時間がなくなる
  • お手紙でしか自分の気持ちを正直に話せなくなる

 

非常にもったいないと思います。

 

カウンセラーに手紙を渡す直接渡す意味とは?

 

カウンセラーと面と向かって伝えられないことを、手紙に書くのは大切です。

 

あなたが本当はカウンセラーに相談したいことや悩みを、手紙を通して共有出来るからです。

 

直接カウンセリングの中でお渡しし、補足の説明などをするのが良いでしょう。

 

大丈夫だと振舞ってしまう自分、

人前で自分の弱さを見せられないけれど、

実は沢山のことを悩み、

そして頼りたいと思っている自分

 

色々な自分についてお話をしてみたら良いと思います。

 

カウンセリングの頻度を増やすのも手

 

1か月に1回のカウンセリングでは、十分にあなたの気持ちを整理出来ないのかもしれません。

 

物理的に難しいのかもしれませんが、2週間に1回にするなど頻度を増やすのも良いかもしれません。

 

 

まとめ【カウンセリングは縛りがあるから意味がある】

 

1対1で行うカウンセリングにおいて、最も大切なルールは、時間が決まっていること、です。

 

それは、とても窮屈に感じられるかもしれません。

 

時間が決まっていることで生まれるもの(この記事で言うと、もやもや)を大切にします。

 

このルールを守るためには、カウンセラーだけでなくカウンセラーを受ける人の協力も必要です

 

一度カウンセラーとお話をしてみても良いかもしれませんね。

 

※補足:カウンセリングの手法や環境は様々です。カウンセリングを受けられている場所や人によっては、臨機応変に対応するというスタンスを取られている場合もあります。その為、直接カウンセラーとお話をして決めておくことが良いでしょう。

 

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