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【注意】うつ病になりやすい女性がダメ彼氏と相性が良い心理的特徴

うつ病の傾向が強い女性が選ぶ彼氏には、ダメな人が多い気がします。

ダメ彼氏を選ぶことで余計に、自分が苦しむことが多いにも関わらず、
自分で傍にいようとしてしまいます。

この記事では、うつ病になりやすい女性が、
ダメ彼氏を選んでしまうことの心理的な背景について説明します。

 

この記事で分かることは、

 

✅ うつ病女性とダメ彼氏との相性が良い理由について知れる

✅ ダメな彼氏との付き合い方や今後の対応について知れる

 

この記事を書いている私は、メンタルクリニックで10年以上臨床心理士として勤務し、

年間1000件以上のカウンセリングを通して多くのうつ病の方の治療に携わる機会があります。

私は、多くのうつ病の方とお会いする中で、その恋人の関係が、本人を苦しめていることを感じていました。

その為、ここでご紹介する考え方や方法が、今うつ病で悩んでいる人が、

今の恋人との関係で良い方向に進んでいけるヒントになれば嬉しいです。

 

目次

1.うつ病傾向の女性がダメな彼氏を選んでしまう理由

1.1 恋人のことばかり考えて、恋人主導の関係になりやすい

1.2 相手の問題を自分の問題として考える

1.3 自分に自信が無く、強く言われると断れない

2.彼氏との付き合いを今後どうするか

2.1 自分の問題と相手の問題を分けて考える

2.2 相手の気持ちではなく、自分の気持ちに意識を向ける

2.3 自分は、そのままでも価値があり、ありのままで良いことを知る

3.まとめ【今の恋人との関係を見直してみよう】

 

1.うつ病傾向の女性がダメな彼氏を選んでしまう理由

1.1 恋人のことばかり考えて、恋人主導の関係になりやすい

恋人との関係の中で、いつの間にか相手の思い通りに物事が進んでいると感じることがありませんか。

最初は、とても優しかったり、自分に尽くしていたのですが、

その内相手の思い通りに関係性をコントロールすることがあります。

ダメ男はあなたのことを考えているような振りをしながらも、

自分の利益を優先させる傾向があります。

うつ病になりやすい傾向の人は、まじめな性格で、相手の気持ちを考えようとする傾向があります。

そのような傾向は、相手に尽くしすぎてしまい、自分がいつの間にか疲れ切ってしまう

ということが起こりやすくなります。

元々相手の為に何かをしてあげたいと考えるあなたの優しさが、

いつもしてもらうことを期待するダメ男との相性が良くなります。

 

1.2 相手の問題を自分の問題として考える

相手のことを考えることが行き過ぎてしまうと、

相手の問題と自分の問題の境界が分からなくなってしまうことがあります。

 

例えば、相手が借金を作ってしまったことを批判しながらも、
代わりに支払いをしてしまったり、自分でも出来るような身支度にまで全てしてあげるようになります。

このような行動が進んでいくと、相手は自分の身の回りのことを

全てあなたにやってもらうことを期待します。

逆に自分でやってもらうように伝えると、キレて怒ったりする人もいます。

そのような時に、「相手がおかしい。なぜ自分のことは自分で責任を負わないんだ」

と考えることが出来たら良いのですが、

とかくうつ病になりやすい傾向の女性は、起きている問題を「自分の問題」として考える傾向があります。

それはダメ男との関係だけに留まらず、他者との人間関係においても、

相手が不機嫌そうだと「自分が何か悪いことをしてしまったのではないか」

と自分の責任のように考えてしまいます。

そういう考えが出てくると、相手に何かしてあげないといけないという気持ちになり、

その結果自分の時間や労力を犠牲にして相手に尽くそうとすることが起きやすくなるでしょう。

 

1.3 自分に自信が無く、強く言われると断れない

相手からの要求に対して、断ったり、自分の意見を主張することに苦手意識が高いと、

相手の要求通りに動くことが多くなります。

例えば、本当だったら疲れ切って仕事終わりにすぐに帰宅したいと考えているのに、

相手から食事に誘われたりしてしまうと、断ることが出来ず、相手の要求に乗っかってしまいます。

相手との時間は、相手の愚痴を聞いたり、相手に気を使ったりといった時間を過ごし、

帰宅した時には、更に疲弊した状態になっている可能性があります。

 

相手に対して自己主張が出来ないことの背景には、

自分に自信が無いことが影響している場合があります。

自分の主張が間違っているのではないかと考えてしまったり、

相手の主張の方が自分の主張よりも正しいと考えてしまうことで、

主張が出来ていない可能性があります。

特に相手が強く出てくるような態度を取った場合には、余計に自分の意見を言えなくなり、

結果相手の主張通りに動かざるを得ない状況を作っていきます。

 

ヒント:学習性無力感

“なぜ罰されるのか分からない刺激が与えられる環境によって、「何をやっても無駄だ」という認知を形成した場合に、学習に基づく無力感が生じ、それはうつ病に類似した症状を呈する Wikipediaより

繰り返し自分の主張を伝えようとしても、それが否定されてしまう体験があった場合、自分の意見はどうせ通らないとあきらめてしまう傾向が強くなります。これは、現在の対人関係だけでなく、過去からの学習による認知の可能性があります。自分に自信が持てず、相手の言いなりになるしかない・・と学習してしまっているのです。

 

2.彼氏との付き合いを今後どうするか

2.1 自分問題と相手の問題を分けて考える

自分が解決しないといけないことと、相手が解決するべき課題を分けて考える必要があるかもしれません。

相手が困っているだろう状況や、今後困るだろう状況を先読みし、

あらかじめ準備をするようなことをしていませんか?

そのような態度は、時として相手に感謝もされるし、大切なことではあります。

しかし、どこかでちゃんと自分のことは自分で責任を取る機会を作らないと、

相手が責任を取れないし、本人の成長の機会を失ってもいます。

無理をして、疲弊してしまいます。何か相手にしたくなった時には、一旦立ち止まり、「今からやろうとしていることは誰の問題なんだろうか。それは、自分がやらないといけないことなのか。」と考えることは大切です。

 

2.2 相手の気持ちではなく、分の気持ちに意識を向ける

相手の気持ちが優先されすぎてしまうと気持ちが疲れてしまいます。

まずは、相手ではなく自分の気持ちがどこにあるのかに意識を向けることが大切です。

相手に対して何かしてあげた時に、その場は満足感を得られるかもしれませんが、

どこか気持ちがもやもやする感覚は無いでしょうか。

もやもやとする気持ちがあるとしたら、

もやもやの存在をちゃんと考えてあげる必要があります。

自分が相手に与える一方で、自分が得られている感覚が無いことから来ているのかもしれません。もやもやとは、あなたのこころにある違和感です。まずは、自分に注意を向けることから始めてみましょう。

 

 

2.3 自分は、そのままでも価値があり、ありのままで良いことを知る

自分に自信が持てないと、自己主張をすることへの抵抗を感じやすくなります。そこには、自分には自分なりの考えがあることはおかしいことではないこと。そして、決して何かを相手にしないと存在の意味が無いのではなく、そのままのあなたで居ても良いのだという意識を持っておくことが大切です。

 

3.まとめ【今の恋人との関係を見直してみよう】

改めて、自分の恋人はどんな人なんだろうと考えることも大切です。

自分にとって、今後の生活を一緒にしていきたいなと感じているのか。

自分がこれから成長して行く上で必要な存在なのかを考えることが大切かもしれません。

あなたと恋人の関係は、2人にしか分からないことですので、

周囲の人が言うことに翻弄される必要は無いでしょう。

しかし、時には周囲から二人の関係について、アドバイスなり意見をもらった時には

(その指摘を様々な人から同様のことを言われていた場合は特に)、すぐにスルーするのではなく、客観的な捉え方の一つとして取り入れることも大切です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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