この記事では、字が汚いADHDの子についてお伝えします。
ADHDの子どもには、不注意や衝動性、多動性などの症状が現れますが、それに加えて字が汚いことで悩む保護者もいるでしょう。
本記事では、そんな保護者の方々に向けて、ADHDの子どもの字が汚い原因と7つの対処法を解説します。
適切な対応方法を知りたい方は、是非最後まで読み進めてくださいね!
この記事を書いている人
目次
ADHDの子どもの字が汚い3つの原因をお伝えします!
上記の3点が、ADHDの子どもの字が汚くなる3つの原因です。
それぞれの原因についてお伝えするので、しっかりと原因を確かめてから対策を考えましょう!
字が汚い理由①:集中力が続かない
ADHDの子の字が汚い1つ目の理由は、集中力が続かないことです。
字を書く作業が長時間続くと、ADHDの子どもは疲れてしまいます。
そのため、書き始めた頃はきれいに書けても、次第に字が乱れたり、崩れたりすることがあります。
字が汚い理由②:正しい姿勢をキープできない
ADHDの子の字が汚い理由の2つ目は、正しい姿勢をキープ出来ないからです。
正しい姿勢をキープするのは、字を書く上で大切です。
ADHDの子どもは、体を動かすことが好きなので、座っている時間が長いと退屈になってきます。
そうなると、姿勢が崩れたり、体が揺れたりすることがあります。
これが続くと、ADHDの子は、字が汚くなってしまうでしょう。
字が汚い理由③:同じ練習を繰り返すのが苦手
最後の理由は、同じ練習を繰り返すのが苦手な事です。
反復練習が苦手なのも、ADHDの子どもの特徴です。
練習すること自体は苦手ではないかもしれませんが、同じことを何度も繰り返すのが苦手なのです。
そのため、同じ練習を繰り返すことがストレスとなり、逆に字が汚くなってしまうことがあるでしょう。
ADHDの子どもの字が汚いことによる3つのデメリットを確認しましょう!
ADHDの子どもの字が汚いことで受けるデメリットは上記の3点です。
本人は一生懸命頑張っていても成果に繋がりにくくなります。
場合によっては怒られてしまうことも…。
1つずつ紹介するので、字が汚いことのデメリットを確認しておきましょう!
字が汚いデメリット①:注意を受ける機会が増える
ADHDの子どもが字が汚いと、先生や親から注意を受けることが多くなるのがデメリットの1つ目です。
注意を受けることで、ADHDの子は自信を失ったり、不安になったりします。
また、周りの子どもたちからも「字が汚い」とからかわれることがあり、嫌な気持ちになるかもしれません。
そうならないためにも、ADHDの子が字をキレイに書けるようにしたいですよね。
字が汚いデメリット②:自分で書いた字を読めない
2つ目のデメリットは、自分で書いた字が読めないことです。
勉強をしても何を書いたのか分からなくなってしまい、学習効果が低くなってしまいます。
また、自分の書いた字を読めないと、ノートの見直しなども出来なくなってしまいます。
字がキレイになれば、字をスムーズに読めるようになり、勉強にも生活にも役立てることができるでしょう。
字がきたないデメリット③:テストなどで成績が伸び悩む
最後のデメリットは、テストなどで成績が伸び悩むことです。
例えば、先生からの指示が読めずに、問題を解くことができなかったり、計算ミスをしてしまったりすることがあります。
また、採点者に正確に読み取ってもらえず、減点されるなんてことも…。
字がキレイになれば、採点者に正しく評価してもらえるので、成績アップにつながるかもしれませんね。
ADHDの子どもの字が汚い時の対処法を7つ紹介します!
ADHDの子どもの字が汚い時の対処法は上記の7つです。
上手に書ける練習も大事ですが、本人への関わり方はそれ以上に大切です。
間違った関わり方をすると、本人は書くことさえ嫌がってしまうかもしれません。
1つずつ紹介しますので、ADHDの子への関わり方をしっかり覚えておきましょう!
字が汚い子への対処法①:毎日の練習を習慣にする
字が汚いADHDの子には、毎日一定の時間を設けて字を書く習慣をつけることが大切です。
ADHDの子どもは、習慣が大事です。
続けていくことで、手先のコントロールが上達し、字がキレイになることが期待できます。
ADHDの子どもの字をきれいにするためには、毎日の練習が必要です。
まずは、練習用のノートや紙を用意し、少しずつ練習を重ねていきましょう。
最初は一文字ずつ丁寧に書くことを目標にして、徐々にスピードを上げていくと良いでしょう。
字が汚い子への対処法②:練習帳を使う
字が汚いADHDの子への2つ目の対処法は、練習帳を使うことです。
学校の授業でも文字の書き方は勉強します。
ただ、周りの子のスピードに合わせてしまうので、ADHDの子はついていけなくなる可能性があります。
その為、自宅学習用の練習帳を使ってみましょう。
練習帳はいくつかありますが、「くせのないきれいな字になるひらがなれんしゅうちょう」が使いやすいですね。
ひらがな全てに対応していて、練習ノートのボリュームも納得サイズ。
うちのADHDの息子も練習しましたが、効果はありました。
特に、付属の「頑張りシール」は、ADHDの子のモチベーションを高められるので、続きやすいと感じました。
字が汚い子への対処法③:出来ている字をほめる
3つ目の対処法は、出来ている字をほめることです。
ADHDの子どもは、集中力が続かなかったり、手先が器用でなかったりする場合があります。
しかし、その中にも必ず、丁寧に書いた字があるはずです。
保護者は、そのような良い点に注目し、子どもを褒めるように心がけましょう。
すると、ADHDの子どもは自信を持って書くことができるようになりますよ。
字が汚い子への対処法④:正しい姿勢を身につける
ADHDの子の字が汚い場合の4つ目の対処法は、正しい姿勢を身につけることです。
ADHDの子どもは、集中力が続かないために、長時間同じ姿勢を維持することが難しい場合があります。
しかし、正しい姿勢を保つことで、字をきれいに書くことができるようになります。
机や椅子の高さを調整し、背筋を伸ばして正しい姿勢を保つようにしましょう。
字が汚い子への対処法⑤:落ち着つける環境を整える
字が汚い子には、落ち着ける環境を整えることも大切な対処法のひとつです。
ADHDの子どもは、刺激に敏感で落ち着きにくい傾向があります。
そのため、字を書く環境づくりがとても大切です。
子どもが集中できるように、落ち着いた空間を作りましょう。
例えば、机や椅子が固定されている場所で、無駄なものは見えないようにしましょう。
部屋の照明も、勉強机のみに当てて、集中しやすい環境を整えてあげるといいですね。
字が汚い子への対処法⑥:本人に合った筆記用具を用意する
ADHDの子に合った筆記用具を用意するのも、6つ目の対処法です。
ADHDの子どもの字が汚い原因の1つに、筆圧が強すぎることがあります。
そのため、軽い筆圧で書けるよう、ペン先が柔らかめのものを用意しましょう。
また、持ちやすい太さの筆記用具を選ぶことも、字をきれいに書くためには重要です。
ノートは大き目のマス目がついているもの方が良いですね。
マスの中に収めることを意識しやすくなり、キレイに書きやすくなるでしょう。
字が汚い子への対処法⑦:怒りすぎない
最後の対処法として、字が汚いことに対して怒りすぎないようにすることも重要です。
ADHDの子どもたちは、自分の欠点を理解している場合があり、字が汚いことを気にしているかもしれません。
そのため、怒りや罵声によって、ますます萎縮してしまうことがあります。
その代わりに、落ち着いたトーンで、子どもにポジティブなフィードバックを与えることが重要です。
たとえば、「いいね、この部分の字、前よりもキレイに書けてるね。もう少し練習すれば、全部キレイに書けるようになるよ」というように、具体的な指摘と共に褒めてあげましょう。
字が汚いADHDの子についてまとめ
以上の内容をお伝えしました。
ADHDの子は、字が汚くなることによって普段の学習に難しさを感じています。
怒って注意をするよりも、上手にほめながら良いところを伸ばしていけるといいですね。
頭では分かっても、1人じゃ難しい…。
そんな時は、私が行っている無料カウンセリングを受けてみるのもおすすめです。
現状の課題などをお話しながら整理し、今後の方向性を見つけられるようになるでしょう。
お問合せフォームから是非ご連絡ください!