この記事ではKJ法を使った自己分析についてお伝えします。
就職活動など、これから自分がどうしていけばよいのか?
自分の強みや弱みを整理して進んでいく為には、自分を知ることが大切です。
ADHDの人は、目の前の興味に流されやすく、長期的な視点で物事を考えるのが苦手な人が多くいます。
その為、この記事で紹介するKJ法を使って、自己分析してみてはいかがでしょうか?
まずは、KJ法をどのように自己分析に利用できるのかお伝えしていきますね。
目次
【まず確認!】KJ法は自己分析に繋げられる方法です
KJ法とは、情報を整理する方法です。
頭の中にあるアイディアを自由な発想で発表(ブレインストーミング)して、そのアイディアを付箋に書き出したり、グルーピングしてまとめていく作業をしていきます。
バラバラになった情報を、少しずつまとまりのある集団にまとめていきます。
すると、最後には多くの情報を1つの形に収めていくことが出来ます。
自己分析…と考えると難しく感じてしまうでしょう。
しかし、KJ法を使えば、段階的に進めていけるでしょう。
次の章では、KJ法の具体的なやり方について解説していきます。
KJ法を使った自己分析のやり方を5つのステップで解説します!
KJ法を使って自己分析するステップは、上記の5つです。
ステップごとに大切なポイントもあわせて解説していきますので、KJ法のやり方をチェックしましょう!
KJ法を使った自己分析①:必要なものを準備する
KJ法に必要な材料は、上記の4つです。
材料は全て100均で揃えられるようなものばかりです。
色ペンなどは無くても出来ますので、付箋と紙とペンさえ用意できれば、すぐに始めることが出来ますよ。
KJ法を使った自己分析②:アイディアを書き出す
KJ法を使った自己分析の2つ目のステップは、アイディアを書き出すことです。
テーマを決めて、そのテーマについて思いつく内容を付箋に書き出していきます。
自己分析を目的とした場合は、「自分の長所と短所」「自分の好きな事と嫌いな事」などがやりやすいかもしれませんね。
自己分析のアイディア出しには、3つの注意点があります。
注意点①:アイディアを出す時間を決める
時間を決めて集中して行いましょう。
1人で行う場合は、ひとつのテーマにつき10分〜15分程度が最適です。
注意点②:アイディアは質より量が大切
思いついたものをどんどん書き出しましょう。
「優しいなんて書いてるけど、優しくない時もあるし…。」などと悩むかもしれません。
評価はせずに書き出しましょう。
注意点③:アイディアは単語・短文で書く
1つの付箋には1つのことを書きます。
「コツコツと続けられるから、運動が得意」と書きません。
「コツコツ続けられる」「運動が得意」と2つに分けましょう。
KJ法を使った自己分析③:アイディアをまとめる
自己分析の3つ目のステップは、アイディアをまとめることです。
ステップ②で書き出したアイディアを似た者同士でまとめていく作業を行います。
ステップ①:アイディアの付箋を机の上に並べる
アイディアが書いてある付箋を机の上に並べましょう。
どれぐらいの数のアイディアが出たのか確認します。
全体を俯瞰して広い視野で分類をしていきましょう。
ステップ②:共通するグループに名前をつける
カードに記載されている内容から、似ている物を見つけたら、それぞれ近くに置いていきます。
そして、似た者同士にグループ名をつけていきましょう。
「サッカー」「バスケ」「ラクロス」→ スポーツ
「ラーメン」「パスタ」「そうめん」→ 食べ物(麺類)
この時、似たようなものが見つからないな…ってことが起きます。
その時は、ムリをして繋げる必要はありません。
とりあえず、グループにならないものとして、その場に置いておきましょう。
ステップ③:グループを10個以下まで減らしましょう
グループ数は10個以下まで減らしましょう。
もしグループが10個以上になった時は、グループ同士の関連を見つけて大グループを作ります。
「食べ歩き」「散歩」「カエルの写真を撮る」→「趣味の時間」
グループ名に正解はありません。
自分の思いつく共通点をグループ名をつければOKです。
KJ法を使った自己分析④:グループを図解にする
KJ法を使った自己分析の4つ目は、グループを図解にすることです。
ステップ③で作成したグループを目ためにに分かりやすい表にまとめていく作業をしていきます。
ステップ①:関連性があるものを近くに配置する
グループ同士の関連性が近いものを近くに配置します(用意したA3用紙の上に置きましょう)。
近くに置いておくことで、次のステップの作業をしやすくします。
ステップ②:グループ同士の関連性を書き込む
グループ同士の関連性を紙に書き出します。
グループによっては、対立するものもあるでしょう。
逆に「理由があって結果がある(因果関係)」などが見つかるかもしれません。
以下のように、用意した色ペンを種類別に使うと、見た目にも分かりやすくなりますね。
相互関係 → 青
対立関係 → 赤
因果関係 → 緑
KJ法を使った自己分析⑤:文章にして完成
KJ法を使った自己分析の最後のステップは、文章にしていくことです。
ここまでにまとめた図解を、文章にして整理していく作業になります。
グループごとに1つの文章を作成する
作成したグループについて文章にしていきます。
なるべくカードに書かれた言葉を使いながら作成していきましょう。
関連する大きいグループは関連性を言葉にする
グループ同士で関連する部分が大きい場合は、関連性を言葉にしてみましょう。
大きな共通点から小さな共通点を見つけていくイメージが近いですね。
一番大事なグループはどれかを考える
グループの中でも、何が一番自分にとって大切なのかを考えてみるのも良いでしょう。
自分が好きな事や大切な事の優先順位を決めておけば、将来何かを選ぶ時の指標になりますよね。
どれが一番か分からない時は、付箋が多いものや関連性が多いものをチェックしてみるのも1つです。
あなたの関心が高いグループですので、優先順位が高い項目だと言えるでしょう。
KJ法を使って自己分析する時のデメリットを2つ紹介します
KJ法を使った自己分析には、上記の2つのデメリットがあります。
KJ法は、他のメンバーと一緒にアイディアを出していく場合が多いです。
けれど、自己分析となると1人で悩みながら進めていきます。
KJ法を途中で投げ出さない為にも、デメリットを1つずつ確認していきましょう。
KJ法のデメリット①:自分が考える以上のアイディアが出ない
KJ法を使った自己分析のデメリットの1つ目は、自分が考える以上のアイディアが出ないことです。
ブレインストーミングを行い、アイディアを出すことは出来ます。
けれど、それも自分が考える自分の特徴だけですよね。
「自分のことは自分が一番わかっている。」なんて思う人もいるでしょう。
しかし実際には、自分のことを良く分からないのが人間です。
その為、1人でKJ法を進めていくと、どうしても自分の分かっている以上の自分に出会えないのがデメリットになります。
KJ法のデメリット②:つまづいてしまうと諦めたくなる
KJ法の2つ目のデメリットは、つまづいてしまうと諦めたくなることです。
先ほど説明した通り、KJ法の進め方は決まっています。
やり方に沿って手順を踏めば、KJ法を使った自己分析は可能です。
ただ、初めてアイディアをまとめたり、図解にしたりするのは難しく感じるでしょう。
相談が出来ないし、メンバーがいないので迷惑かけることも無いし…などと考えて、諦めたくなるでしょう。
せっかく始めた自己分析を、途中で投げ出したくなってしまうのがデメリットと言えるでしょう。
KJ法で自己分析をすることのメリットを3つお伝えします
KJ法を使って自己分析をするメリットは上記の3つです。
KJ法は視覚的にも分かりやすく、情報の整理に繋がりやすいでしょう。
メリットを順番に紹介していきますので、まだKJ法を利用するのに迷いがある方は、是非最後までチェックしてみましょう。
KJ法で自己分析するメリット①:情報を整理できる
KJ法で自己分析するメリットの1つ目は、情報を整理できることです。
KJ法は、自分の考えを付箋に書き出して整理をします。
頭の中だけではまとまりづらかった考えは、グループ化したり図解にすることでまとめられます。
自分の考えを目に見える形で整理することで、より分かりやすい思考の整理に繋がりやすいでしょう。
KJ法で自己分析するメリット②:気付かなかった強みに気付ける
KJ法で自己分析する2つ目のメリットは、気付かなかった強みに気付けることです。
自己分析をしていくと、どうしても自分の弱みや苦手な事が目立ちます。
もちろん自分のネガティブな側面を知っておくのは大切です。
しかし、強みに気付けることも大切です。
自分が好きな事や強みは、今後伸ばしていけるポイントになります。
将来に向けて一歩進んでいく為にも、自分の強みに気付ける機会をKJ法を通して知る機会としましょう。
KJ法で自己分析するメリット③:分かりやすく説明できる
KJ法は、相手に分かりやすく説明できることが3つ目のメリットです。
KJ法は、最後に文章に落とし込んでいきます。
自分の弱みや強み、特徴同士の関連について一度整理をすると、頭の中がクリアになります。
自分についてまとめておけば、相手に分かりやすく説明しやすくなるでしょう。
KJ法で自己分析する方法についてまとめ
以上の内容をお伝えしました。
KJ法を使って、自分の強みや弱みを整理します。
今後の方向性を決めるためにも、「今、この瞬間」を捉えておくのが大切です。
あなたにあった将来を見つけるためにも、KJ法を使って自己分析を進める機会を作りましょう!