メンタルクリニック通院手引き

メンタルクリニック初めての診断書【重要】

初めての診断書


「じゃあ心療内科に行って、診断書を貰ってきてください。」


最近体調が悪くなって、会社を早退したり、時々休んでしまっていたのですが、ここ3日間は、朝から全く起きられず、会社に行こうと思っても動けません。そんな時に、会社に連絡をしたら、言われたのが、冒頭の一言。診断書ってなに? なんだか大げさではないか?



最近は、多くの会社が、会社を一定期間お休みをする場合、医師の診断書を求められるケースが多いです。そして、職場に戻る時にも、医師の診断書が必要なこともあります。



ここでは、診断書について解説します。

特に、メンタルクリニックで多くの問い合わせがある「休職」の診断書を例にして、どのような内容が書かれるかについて、メンタルクリニックで働いて10年以上の私が解説します。


この記事を読むことで、


☑ 心療内科の診断書の目的や、タイミング、書かれる内容を知れる 

☑ 診断書に関するよくある疑問への答えを知れる


■  目次  ■

 1.休職の診断書について

  1.1 診断書の目的とは
  1.2 診断書の発行するタイミングっていつなの?
  1.3 診断書に記載される内容

   1.3.1:診断名
   1.3.2:休職期間
   1.3.3:環境調整

 2.費用

 3.いろいろな診断があります

 4.診断書よくある質問に答えます
  4.1 診断書は開封して中身を見ても良いですか?
  4.2 お願いした内容の診断書を貰うことが出来ますか?

 5.まとめ【診断書は大事】

1.休職の診断書について

1.1 目的


自分の病気の事や、今の治療の状況、そして、今後の見通しなどを公的な機関へ説明及び証明をする書類のことです。
例えば、今勤めている職場を体調不良によりお休みする時などです。


その時に、必要になってくるのが「診断書」になります。

1.2 診断書の発行するタイミングっていつなの?


発行するタイミングは、ご本人の病状が安定せず療養が必要な為、会社をお休みする必要がある場合に行います。
ドクターからの休職の診断書は公な文書として扱われます。
多くの場合、診察当日に発行されます。

発行されたら速やかに会社に提出する必要があるでしょう。

 休職の診断書が出ているにも関わらずに、職場がご本人を働かせていたことが分かると、会社が後に責任を問われるケースがあります。
会社側も働かせてはいけないですし、ご本人もまだまだ働けると思っても、お休みを取り、しっかりと療養の期間にあてましょう。

 発行のタイミングはあくまで、主治医の判断となります。その為、ご本人の希望通りにならない場合もあります。


 1.3 診断書に記載される内容

 1.3.1 診断名


診断名には、あなたの診断名が書かれます


既に治療期間があり、はっきりとした診断名がついている場合には、「うつ病」のように病名が書かれますが、まだご本人の体調が変わりやすかったり、治療期間が短い場合などは、診断名がつかない場合があります。

そのような時には、「うつ状態・抑うつ状態(気分が塞いで、暗く沈んでおり、仕事や生活に支障が出ている状態)」などと状態像を記載されることもあります。


 診断名に記載される病名を、状態像として書くのは、ご本人の立場を配慮している場合もあります。


提出された会社の人が、必ずしも精神疾患へ理解が十分あるとは限りません。
例えば、「うつ病って治らないんでしょ?」「うつ病っこころが弱い人がなるんでしょ?」のような偏見です。

その為、ご本人への偏見や不利益に繋がらないようにするために、本来の病名以外の状態像で記載される場合もあります。


 1.3.2:休職期間


休職期間は、その方の症状に合わせて変化します。

多くの場合は、約1か月程度の休職診断書が提出され、その後状態を見ながら延長される場合があります。


1か月も休むのですか?と治療するご本人も、会社からも驚かれることがあります。
しかし、実際には休職期間は1~3か月は当たり前で、それ以上に延長する場合もあります。
抗うつ薬のようなお薬は、2~3週間ぐらい経ってから効果が見られます。
その為、お薬を調整するだけでも、一定の期間が必要になるのです。

それぐらい、メンタルの不調を治すということは時間がかかることをあらかじめ知っておくことは大切です。


 休職期間が延長されるのはよくあることです。
その為、ドクターによっては、最初から3か月程度の休職期間を設定して診断書を書く人もいます。
そして、もし早めに症状が落ち着いて復帰できると診断されれば、復職可能の診断書を提出して、職場復帰をされる方もいます。
予め長く休職期間を取ることで、ご本人がゆっくりと療養が出来るというメリットがあります。


 最初3か月の診断書が出ていた方が、その次の診断書は2か月、1か月と減ってきた場合は、復職に近づいてきたと考えても良いかもしれませんね。


  1.3.3:環境調整


会社への復職を目指していく段階になってくると、復職の準備としての環境調整を職場に依頼する形で必要な記載を行います。
多くの場合、復職に際しては、残業制限を行う出張などのイレギュラーな仕事を制限するなどの調整が行われる場合があります。
また、パワハラなどの人間関係のトラブルがきっかけになっている場合は、配置転換も含めた環境調整が必要になります。


しかしながら、具体的な環境調整は、産業医にしてもらうことが大切です。
会社の都合もあるでしょうし、ご本人との雇用契約など様々な事情が関わってきます。

主治医が具体的に記載することにより、逆に会社側の対応が難しくなってしまうことを避ける目的もあります。

その為、「本人と相談の上、適切な環境調整が望まれる」程度の記載が多くなります。

2.診断書の費用

診断書費用


約3000円程度の場所が多いかと思いますが、メンタルにクリニックによって違いがあります(保険では無く自費になります)。
診断書の内容によって、料金の違いがあり、障害年金の診断書などは、10000円程度かかるものもあります。

3.いろいろな診断があります

種類内容
自立支援の診断書自立支援医療申請に必要な診断書
障害年金の診断書障害年金申請に必要な診断書
養育困難の診断書メンタル治療中であり、日中の家庭養育の困難がある場合に、保育園入園が必要な方に出される診断書
学校に行けない・テストを受けられない診断書メンタル治療中の為、登校が出来ない状態であることを証明する診断書。学校によっては、再テストの時期を設定してくれたり、免除または、自宅で行える課題に変えてもらえるなどのケースもあります。
復職の診断書復職をすることが可能であることを証明する診断書。多くの場合には、環境調整の必要性についても追記して出される場合があります。

4.診断書のよくある質問


4.1 診断書は開封して中身を見ても良いですか?



封を開けてはいけません


診断書は、封を開けずに、そのまま会社や学校に提出する必要があります(改ざんの可能性がある為)。

4.2 お願いした内容の診断書を貰うことが出来ますか?


必ず発行されるものではありません



診断書はあくまでも治療上必要であると、医師が判断した場合に発行が出来ます。
その為、発行するかしないか・その中身については、あなたの希望の通りにならない場合もあります。

しかし、あなたの治療にマイナスになることを書くことはありません。
主治医にあなたの状態や希望をしっかりとお伝えしましょう

5.まとめ【診断書は大事です】

診断書大切


休職に関する診断書について説明しました。


診断書は、あなたの病状や必要な療養について記載された公の文書になります。
メンタルの不調は波があり、一定ではならないことから、病名や療養期間などは、その時々で変わっていく可能性はあります。
しかし、診断書を利用することで、あなたの生活におけるストレスから離れられたり、必要なサービスを受けられる可能性が生まれます。


主治医の先生としっかり相談をしながら、治療をすすめていくことが大切です

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