勉強って聞くと、身体がぞわぞわするって人もいるのでは?
「勉強=しんどい」という経験があるからでしょう。
特にADHDの方の場合、集中が続かなかったり、ケアレスミスから点数が伸びず、思ったような結果が出ないってこともあったでしょう。
この記事では、不注意傾向の強いADHDの方が、効率よく勉強する方法を紹介します。
前半は、不注意傾向を改善する5つのテクニックをお伝えします。
後半は、デメリットを生かす3つのポイントについても解説します。
この記事を読めば、苦手な勉強も、どんどん進められるようになりますよ!
この記事を書いている人
不注意型ADHDにおススメの5つの勉強法を紹介します!
勉強方法は、ADHDの特性に合わせて行うことが大切です。大切な5つのポイントは以下の通り!
不注意型ADHDの勉強法①:勉強する環境づくりが90%
不注意型ADHDの勉強法②:魅力的なご褒美を用意しよう
不注意型ADHDの勉強法③:優先順位は何かを決めよう
不注意型ADHDの勉強法④:表やグラフ、写真が多い教材を使おう
不注意型ADHDの勉強法⑤:短時間集中が鉄則
勉強方法についてひとつずつ紹介しますね。
不注意型ADHDの勉強法①:勉強する環境づくりが90%
注意が散漫になりやすいADHDの方は、環境づくりが大切です。
机の周りに雑誌やスマホなどがあると、注意が途切れてしまいます。
机の周りは勉強道具のみを置くようにしましょう。
また、ネットが繋がったままのPCを使うのも推奨しません。
どうしても、「あ、これ調べたい!」なんて、ネット検索を始めると止まりません。
なるべくネット環境を無くしましょう。
その他にも
・周りに敷居を作って余計なものを見えなくする
・雑音が入らない静かな空間
・部屋の色は、落ち着くブルー
など、勉強がしやすい空間づくりは重要です。まずは、環境を整えてから勉強に励みましょう!
不注意型ADHDの勉強法②:魅力的なご褒美を用意しよう
ADHDの方は、淡々とコツコツが苦手です。
どうしても新しいものや魅力的なものに惹かれます。
勉強は、くり返し同じことをしたり、間違えたところを直したり。魅力的なものにはなりにくいでしょう。
その為、勉強と引き換えに、魅力的なご褒美があると効果的です。
司馬クリニック院長の司馬理英子先生によると、ADHDの子は具体的な成果があると、やる気に結び付きやすいと言います。
・課題を終わらせたらゲーム30分
・課題を終わらせたら大好きなスイート1個
・課題を全問正解したら、1日フリータイム!
本人にあった魅力的なご褒美を用意して、やる気を出せるようにしましょう。
不注意型ADHDの勉強法③:優先順位は何かを決めよう
ADHDの方は、優先順位を決めることが苦手。
目の前の興味に飛びつきやすくなります。
何から始めればよいのか分かるように優先順位を決めましょう。
優先順位の決め方は、
1.やるべきことをリストアップ
2.どれくらいの時間がかかるかを考える
3.重要度を3段階で決める
4.必要な時間と重要度を見ながら、今日やることを決める
5.やる順番を上から書き出す(明日の分は書かない)
6.リストの上から始める
途中で何をしないといけないのか考えず、
リストを上からこなしていく形を作りましょう。
スタートダッシュがしやすいように、まずは簡単なものを始めるのもイイですね。
不注意型ADHDの勉強法④:表やグラフ、写真が多い教材を使おう
不注意が多いのは、目の前のものに興味が薄れてしまうから。
勉強って、文字を読まないといけないので、それがつまらなくなっちゃいます。
教材を選ぶときには、表やグラフ、写真など視覚的に分かりやすいものがよいでしょう。
ADHDの特徴として【視覚優位】と言われ、目からの情報が頭に残りやすいのが強みです。
まずは、図鑑やYouTubeなどで興味を持ち、その後、本で学習するのもイイですね。
視覚優位の強みを十分に生かすには、教材選びも大切ですね。
不注意型ADHDの勉強法⑤:短時間集中が鉄則
ADHDの方は、長い時間続けるのが苦手。
逆に、興味があることなら何時間でも集中しちゃいます。
もし、勉強が興味を持ちづらいものでしたら、短時間に集中するのがポイントです。
一般的に、大人が集中できる時間は50分。15分周期で集中力の波があります。
「よし今日は1日勉強するぞ!」などと高い目標を掲げず、50分の勉強を繰り返した方が効果的です。
子どもは15分が持続時間と言われています。自分に合った時間を見つけて、短期集中を目指しましょう!
不注意傾向を勉強に生かせる3つのポイント
これまでに不注意傾向を改善させる方法を紹介しました。しかし、ADHDの不注意傾向を上手に使える方法もあります。
不注意を勉強に生かすポイント①:興味ある分野をまずはつまみ食い
不注意を勉強に生かすポイント②:部屋中に覚えたいものを貼る
不注意を勉強に生かすポイント③:達成感をモチベーションにする
不注意を上手に活かすポイントを詳しく紹介しましょう。
不注意を勉強に生かすポイント①:興味ある分野をまずはつまみ食い
不注意型に限らず、ADHDの方は興味関心の幅が広いのが特徴。
あっちもこっちも興味が湧いてきます。
それなら、一点集中ではなく、あれこれやってみましょう。
ひとつのことを始めたら続けるのが大切なのでは?と思われる人もいます。
けれど、ADHDの方にとっては興味が無いことを続けるのは苦痛でしかありません。
どんどんつまみ食いをして、「これは面白い!」と思ったら、より時間をかけてみましょう。
つまみ食いこそが、最良の勉強法になります。
不注意を勉強に生かすポイント②:家中に覚えたいものを貼る
注意が散漫になるのなら、部屋中に覚えたいものを貼ってみましょう。
注意がそれた先にも、覚えたい英単語や、年号などが書いてある。
不注意だからこそあれこれ見られるようになります。
ADHDの場合、視覚情報(目から入る情報)は、聴覚情報(耳から入る情報)よりも効果的です。
「覚えたいもの=部屋の場所」として繋げられると記憶力もアップ。
家の中を、見える形に作ってみましょう。
不注意を勉強に生かすポイント③:達成感をモチベーションにする
最後は、少しマインドのお話。
ADHDの方は、最後まで続けるのが難しく挫折体験が多いのが特徴です。
「どうせうまくいかない…。」勉強に対しても自信が持ちづらくなります。けれど、勉強法を工夫して、達成感を得られることで「じゃあこれもやってみよう!」と前向きに取り組めるようになります。
達成感を武器に、どんどん新しい勉強にチャレンジしていきましょう。
【まとめ】不注意型ADHDの方の勉強方法
いかがでしたでしょうか?
この記事では、不注意型ADHDの方の勉強法を紹介しました。
不注意型ADHDの勉強法①:勉強する環境づくりが90%
不注意型ADHDの勉強法②:魅力的なご褒美を用意しよう
不注意型ADHDの勉強法③:優先順位は何かを決めよう
不注意型ADHDの勉強法④:表やグラフ、写真が多い教材を使おう
不注意型ADHDの勉強法⑤:短時間集中が鉄則
不注意を勉強に生かすポイント①:興味ある分野をまずはつまみ食い
不注意を勉強に生かすポイント②:部屋中に覚えたいものを貼る
不注意を勉強に生かすポイント③:達成感をモチベーションにする
ADHDの特性にあった勉強方法を見つければ、勉強への苦手意識も解消します。
今回紹介した方法の中で、使えそうなものから試してみてください!