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知恵袋の質問に回答 精神科にかかるべき?【答えは通院とカウンセリング】

精神科病院通う?

Yahoo知恵袋にこんな質問がありました

1年と少し前にプライベートや仕事や人間関係でうつ傾向にありました。
身体にあらわれた症状は、不眠、食欲低下、体重減少(45から39)など、人と会うのが恐怖になり家族とも会話を交わせない、何に対しても興味がわかない、肌もボロボロになり常に頭痛があり体が重いという感じで、毎日どうやって死ぬかを考えている状態でした。私のあまりの仕事効率の低下を見て上司に休暇を取るように薦められ2週間弱の休暇を取りました。休暇中、幼なじみにこれまでの経緯と今の状況を全て聞いてもらいました。初めて人に話した事もあり、気持ちが少し楽になりその日から少しずつですが人との会話と食事を増やし少しずつ回復していき今に至ります。精神科などにかかることはありませんでした。

現在は普通に生活をしていて、睡眠障害もなく食欲不振もなく普通に仕事もしていて、人とのコミュニケーションも人並みに取れます。ですが、気持ちの浮き沈みが激しく周りの人への興味はないままです。異性に好意を抱くことを恐怖に感じたり、うつ傾向にあった頃に聴いていた音楽を聴くとあの時の不安にかられます。人間関係では普通に振る舞うことはできるけど、基本的に信頼はしていない。といった感じです。
感動するという事は無くなりました。強い自殺願望はないですが、自分が他に比べて人として劣っているように感じ、自分は本当にダメな人間と思います。

現在普通に生活はできているし、支障もないのですが、精神科にかかるのは大袈裟でしょうか? (一部省略)

この方のように、過去に調子を崩して一旦回復をしつつも、体調が今一つ安定しないという方は多いのではないかと思います。

 

今回は、この質問について(頼まれてもいないのに)勝手に答えてみようと思います

似たようなことで困っている方のヒントになれば幸いです。

 

回答者ってどんな人なの?

私は、メンタルクリニックで10年以上臨床心理士として勤務し、年間1000件以上のカウンセリングを通して多くの方の治療に携わる機会があります。治療に行くことにとても迷いながらもやっと病院にかかることが出来た方とお会いすることがあります。

 

1.この方の状態は病気だったのか?

 

以前に2週間の休職を取られていた時の状態を見ると、睡眠障害・食欲低下・人と会うことが億劫・死にたいという願望などが出ていたようです。

ご本人が「うつ傾向」と話されている通り、うつ病に見られる症状がいくつか見られます

特に、この方の身長や期間などは分かりませんが、45キロから39キロへの体重減少はかなり激しい変化だと思います

 

この事から想像すると、かなり落ち込みも激しくエネルギーが無い中で、お仕事を続けていた状態は、とても大変なことだったろうと推測します

 

上司の勧めもあったのでしょうが、2週間休職をされたことは、とても大きいことだと思います。

 

うつ病の治療でまず行うことは、「ストレスから離れる・休息を取る・薬を飲む」です。

 

この方は、精神科に通院はされていないので、お薬は飲んでいないようですが、ストレスとなることから離れ、十分な休息を取れたことは、回復の一助になったのだろうと思います。

 

また、幼馴染の存在も大きいようです。

自分が誰にも話すことが出来なかった辛いことを誰かに話し、分かってもらえることはこころの安定には大切です。

 

2.今の状態は病気なのか?

 

現在は、睡眠障害や食欲低下、仕事などについては大きく支障は無いようです。

自殺を考えなくなったことも大きな変化です。その為、以前と比べて幾分回復しているとも考えられます

 

しかし、対人不安や自分が人より劣っているといった劣等感、人間不信、気分の浮き沈みなどは現在も続いているようです。

この状態で精神科に通院する必要がある病気の状態かどうかを迷っているようですが、私の意見としては、

 

 

「迷っているなら、まず通院をしてみる」が良いのではないかと思います

 

3.メンタルクリニックに行くことの意味とは?

 

なぜ病院に行くことをお勧めするかと言うと、病気なのかどうかの判断は、自分ではなくお医者さんに委ねる方が良いのではと思います。

 

多くの方が、ケガをしたり風邪を引いたりすると病院に行くのですが、こころの病気については自分で判断してしまう傾向が強いと感じます。

「これは、自分の甘えなのかも。」

と考えて、自分で抱えてしまう方が多くいらっしゃいます。

 

その為、まず一度通いやすいメンタルクリニックなどに行ってみて、今の状態をお話しすることをお勧めします

 

少しでも話を聞いてもらったり、生活のアドバイスを貰えるだけでも、気持ちが楽になることがあります。

 

4.カウンセリングをお勧めします

 

通院と同時に、カウンセリングをすることもお勧めします。

この方の悩みの多くに、人間関係の難しさが関係しているようです。

 

異性に対する恐怖心や、人間不信などは、過去の傷ついた体験を今でも引きずっている可能性が考えられます。

 

その方の体験にもよりますが、過去に傷ついた体験を、その相手だけではなく、他の人に対しても同様に不信感を抱いたり、自分が安心できない気持ちを感じやすくなることはあるでしょう。

 

カウンセリングでは、以下のようなことがテーマになっていくでしょう。

自分の状態を客観的に見られるようにします

過去の体験のように、いくつかのストレスが同時にかかってしまうと、また体調を壊してしまう可能性があります。

その為、現在起きているストレスをまずは気づき、出来る範囲でカウンセラーと一緒にストレス軽減の方法を考えます

職場や周囲の人にヘルプが出せるような方法などを考えても良いでしょう。

 

過去の対人関係の傷つきについて話をします

 

人間関係のトラブルは、多くの場合1回だけ起きたというよりは、繰り返し起きている可能性があります

これまでに起きた自分の体験を振り返りながら、人間関係における難しさをカウンセラーと一緒に考えます。

 

お話をすることで気持ちが楽になります

 

過去に幼馴染に話をしたことで、気持ちが楽になった体験があったようです。

自分の気持ちを話すという行為は、「離す」とも言われ、自分の嫌な感情を外に出すことで気持ちがすっきりすることもあります。

 

問題解決はすぐに出来ないにしても、まずは話をしてみることは良いでしょう。

 

5.まとめ

質問への答えは、

①迷っている気持ちがあるなら、一度メンタルクリニックで相談してみましょう

②カウンセリングも一緒に受けてみるのも良いでしょう

 

参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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