メンタルクリニック通院手引き

【解決】初めてかかるのは、精神科病院?それともクリニック?

病院かクリニック
【解決】初めてかかるのは、精神科病院?それともクリニック?

精神科の病院に行くことは、多くの人にとって未だに敷居の高いものでしょう。
「薬に依存して抜けられなくなるのでは・・・」「周囲から変な人だと思われるのではないか・・・」などと考えることもあるでしょう。ただ、一方で身体の調子は悪いし、他の診療科にかかっても異常が無いと言われてしまい、途方に暮れてしまうといったことも。

ここでは、精神科や心療内科を選ぼうとしている時に、まずぶつかりやすい、
「病院がいいの?それともクリニックが良いの?」といった疑問を持ちやすい、初めて受診を考えている人に向けて、書いています。

これを読むことで、

☑:病院とクリニックの機能がわかる
☑:病院とクリニックのメリットとデメリットがわかる
☑:病院が良いのかクリニックが良いのかと選択に迷っている人が選びやすくする

では、いってみましょう!

病院とクリニックの機能とは<メリット・デメリットも交えて>

◆大学病院や総合病院の精神科

メリット
・専門領域に精通した医師が多い
・他科があるので、重度の方や合併症、妊娠中の人には他科との連携が取りやすい(総合病院)
・先進医療が受けられる(大学病院)

デメリット
・Drの異動があると主治医が変わりやすい
・経験の浅い研修医に当たることがある
・紹介状が無いと治療にお金がかかる場合がある
・待ち時間が長い

大学病院では、患者さんの治療を主体としながらも、「先進医療の研究」を行っています。その為、先進医療を受けることが出来る(保険ではなく自費になる可能性あり)場所もあります。
また、「新しい医者の教育現場」という目的があります。その為、研修医が担当になるといったことも考えられます。私がお会いした方の中には、先生の異動が多くて、主治医の先生が3人変わりました・・・と話される方もいらっしゃいました。
料金についてですが、大病院では、「選定療養費」というものがあります。紹介状無しで診察を受けた場合、診察料とは別に、初診時5000円以上、再診時2500円以上の特別料金を支払うことが義務付けられています。受診前に確認しておくと良いでしょう。また、待ち時間が長くなるのも病院の特徴です。

◆精神科病院

メリット
・複数のDrの他に、精神保健福祉士・心理士・作業療法士などのスタッフが充実
・デイケアやリハビリなどが充実
・依存症などの専門的な治療を行っているところもある

デメリット
・アクセスに時間がかかる場合がある
・待ち時間が長い

精神科病院は20床以上のベッドがあり、入院治療が出来る場所です。統合失調症や双極性障害など様々な病気を診療しています。複数のDrがいるだけでなく、心理士や精神保健福祉士(PSW)、作業療法士などの専門スタッフも豊富にいるため、本人だけでなく、家族のサポートや、退院後の生活の方向性などを相談することが出来ます。病院によっては、デイケアやリハビリ施設などがある場合や、依存症(アルコール・ネット・薬物)などの専門的な治療を行っているところもあります。
多くの精神科病院は、アクセスが悪い所にあることが多いです(元々精神病院は、敬遠され人里離れた所にしか開設出来なかった歴史的な背景があります)。その為、継続的な治療を行うには、通院が難しくなることもあります。症状が安定し、入院治療が必要なくなった時には、患者さんのお住いの近くにある精神科クリニックに転院(または戻る)場合が多いです。

◆精神科クリニック

メリット
・アクセスがしやすい場所にあることが多い(駅前)
・土日や夜間などの治療もある
・クリニックによっては、カウンセリングやデイケアなどもある

デメリット
・Drが一人または少人数の為、治療方針がDr個人の判断に任されてしまう傾向がある。
・症状が悪化した時や、専門的な治療が必要な場合には、病院に転院が必要になる。

精神科クリニックは、一部を除き入院施設を持たない医療機関です。医師が1名または少人数で行っており、スタッフの数も少ない場所が多いです。駅前にある・休日夜間に治療しているなど、仕事帰りに寄るといった利便性は高いことが多いです。様々なスタイルのクリニックがあり、カウンセリングやデイケアなどの治療を行えることも多いです。
しかし、症状が悪化する(または、その可能性がある)・専門的な治療が必要・身体疾患との合併症がある場合などは、入院施設のある専門的な病院に転院をする必要があります。

②タイプ別医療機関の勧め

◆大学病院/総合病院 

・精神的な病気以外にも治療中の病気を抱えている人や妊娠中の人
・先進医療を試したい人
・入院が必要な可能性があるほど、体調に波がある人(これまでに入院歴が複数回ある人)

◆単科の精神病院

・病態が重く、継続的な治療が必要な人。
・デイケアやリハビリなど薬物療法以外の治療を行う必要がある人
・入院が必要な可能性があるほど、体調に波がある人(これまでに入院歴が複数回ある人)

◆クリニック

・自分の状態がよく分からない精神科治療が初めての人
・仕事や学校など今の生活を続けながら治療をしたい人
・カウンセリングやデイケアなど薬物療法以外の治療も検討したい人

◎結局自分にはどんな場所か分からない人は、まずクリニックをお勧めする理由

もし色々と考えて判断するのが難しければ、まずはクリニックを受診して、お医者さんの判断を聞くというのも手です。あれこれ迷って通院が遅れてしまうよりは、早めに受診して、その道の専門の先生に聞いてしまった方が早い場合が多いです。その方の症状にもよりますが、継続的な服薬が必要な場合もあります。現在の生活の延長線上に医療があるといった生活空間を作っていく方が、ストレスにもなりにくいですし、安定した生活を送りやすいと思います。

また、カウンセリングといった、「心理士との対話を通して、自分の状態や癖を知ることで、今の症状や困っている状況を理解して、少しずつ自らが改善していくことを目指した治療方法」を取りやすいのも、クリニックだと思われます。Drやカウンセラーとの相性もあるでしょうが、まずはお住いや仕事場から近いメンタルクリニックを探してみて、一度受診されるのも良いでしょう。

 

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