最近、あまり元気がなかったパートナーが病院でうつ病の診断を受けました。
とても疲れているようだし、時には感情的になってイライラをぶつけてきたり。
今までのような笑いあう関係から、喧嘩が多くなったり、会話が減ったりしていませんか?
ここでは、自分のパートナーがうつ病になった人に、知っておいて欲しい3つのことについて紹介します。
うつ病になった本人も苦しいですが、それを支えるパートナーにとっても、苦しい時間になることが多くあります。
お互いにとって難しい時期を乗り越えるための参考になってくれたらと思います。
この記事を読むことで
☑ うつになったパートナーの気持ちを知ることが出来る
☑ うつになったパートナーへの関わり方について知ることが出来る
■ 目次 ■
1.放っておいて欲しい けれど
一人ぼっちにはなりたくない
2.アドバイスとか要らない けれど
いつでも話しかけて良い雰囲気は欲しい
3.何とかなると気軽に考えないで欲しい けれど
自分のせいでうつ病になったと自分を責めないで欲しい
4.まとめ【うつ病の気持ちは移ろいやすいですね】
目次
1.放っておいて欲しい けれど
一人ぼっちにはなりたくない
うつ病になると、人と話をしたり付き合うことがとても面倒に感じることが多くなります。
その理由として、相手に合わせて自分を元気に振舞わないといけないような気持ちになるからです。
自分の素の状態で居られないから、余計に疲れてしまうのです。
だから、一人でいる方が気楽に感じるし、そもそも元気もありませんから、ぼーっとしたり横になる時間が多くなります。
一方で、一人ぼっちになりたい訳でもありません。
そして、一人ぼっちになることを恐れている気持ちもあります。
このまま自分が落ち込んでいたら、周りの人は離れてしまうのではないか。
こんな駄目な自分には価値が無いから相手は嫌うだろう・・などと悲観的に考えてしまいがちです。
その為、一人の時間はとてもこころが落ち着いているのかと言うと、そういう訳ではなく、常に気持ちの中では自分を責めたりして苦しんでいる時間が多いでしょう。
☑ とても疲れていたり、イライラしているような時には、一人にしてあげましょう
☑ 気にかけているという雰囲気は伝え続けましょう
2.アドバイスとか要らない けれど
いつでも話しかけて良い雰囲気は欲しい
「そんなことしていないで、外に出て気分転換をしたら?」
「くよくよ気にしてもしょうがないから、まずは相手に自分の気持ちを伝えたら」
ついそんな風にアドバイスをしたくなることもあるでしょう。
相手が困っているのを見ると、やっぱり何かサポートしてあげたくなるでしょう。
そして、苦しんでいるパートナーを見守り続け、何も出来ないように感じることは、あなたにとってもしんどい時間になるでしょう。
しかし、あなたが良かれと思って伝えるアドバイスの多くは、相手にとっては負担に感じられることがほとんどでしょう。
今この瞬間を呼吸しているだけでもしんどいのに、更に何かをしないといけないと考えると、余計に苦しく感じるし、追い込まれるような気持ちになります。
一方で、あなたのことを頼ったり、少し話をするような時間を持ちたいこともあります。
いつも病気のことについて話をするのではなく、日常の当たり前の話をしたいことも。
そのような時には、是非お話を聞いてあげたら、とても安心する気持ちになります。
話したいタイミングっていつなの?どんな時なの?と分からないかもしれません。
それを知る為には、相手の様子や変化を見ていることは大切になります。
また、「何かあったら、いつでも声かけてね」と伝えておくことで、相手も自分のタイミングで安心して話しかけやすくなるでしょう。
☑ アドバイスを控えましょう(聞かれたら一旦受け止め、一緒に考えるスタンス)
☑ 相手の表情や態度の変化に気を付けましょう
☑ 「何かあったら、いつでも声をかけてね」と伝えておきましょう
3.何とかなると気軽に考えないで欲しい けれど
自分のせいでうつ病になったと自分を責めないで欲しい
「うつ病って少し休んだら気分も元に戻るだろう」
「気分転換で、美味しいものでも食べたら、元気になるだろう」
などと考える人もいます。
しかし、実際のうつ病は、少し休んだり美味しいご飯を食べて治るものではありません。
それで、気分が切り替えられるのは、うつ病ではなく、少し気分が凹んだ時だけです。
そこには大きな違いがあるので、安易に「なんとかなるでしょ」といった楽観的な考えは、分かってくれていないと感じて、お互いの溝が出来やすくするかもしれません(決して楽観的であることを否定している訳ではなく、楽観さも大事ですが、本人の気持ちとあまりにかけ離れていることに問題があるという意味です)。
一方で、あなたが「相手の病気は自分のせいでなってしまったのではないか」と過度に罪悪感を持ってしまうことや、
その結果気持ちが塞いでしまうことも良くありません。
それは、あなたにとってもそうですし、パートナーにとってもです。
うつ病になる原因は、身近な人間関係のストレスだけでは起こりません。
もちろん、傍にいるあなたが出来ることもあると思いますが、全てではありません。
だから、自分をあまりに責めすぎることも良くありません。
また、パートナーにとっても、自分を責めている姿を見ると辛くなります。
決してあなたのせいだけではないのに、あなたが苦しんでいる姿に心を痛めます。
申し訳ない気持ちにもなります。
☑ 自分が相手の病気の全ての責任だと考えないようにしましょう
☑ 相手に出来ることはしますが、それ以外は本人に任せましょう
4.まとめ【うつ病の気持ちは移ろいやすいですね】
パートナーがうつ病になった時に知っておいて欲しい3つの事を紹介しました。
どれも、「あっちもあれば、こっちもある」とはっきりした答えでは無いことが分かったかもしれません。
逆に、読んでいて余計に難しいなと感じられたかもしれません。
実際に、うつ病のパートナーを支えるということは、とても難しいことが沢山あると思います。
今までのように、笑って楽しく過ごす時間が少なくなりますし、2人の時間もどうしても、暗く沈みがちになります。
ただ、このようなお互いにとって苦しい状態を、何とか乗り越えようとする時間、それは相手のことを考えながら過ごす時間は、今後の二人の関係を強くする意味でもとても貴重な時間にもなります。
診察に同行し、主治医の先生に相談をしたり、カウンセリングを受けるのも良いかもしれません。
しんどいなと感じることもあるかもしれませんが、周りの協力を得ながら一緒に乗り越えていきましょう。
「あの時は大変だったけれど、頑張れたね。」
そんな時が来るだろうと思います。
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