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涙が止まらないのは、うつ病?【答えは、可能性あり 臨床心理士が解説】

涙 うつ病?

 

悩んでる人
27歳の会社員です。ここ最近、職場に行く時に電車の中で涙が止まらなくなってしまいます。昨日は、職場で突然涙して、慌ててトイレに駆け込みました。これってうつ病の始まりなんでしょうか?どうしたら良いのかも分からないので、教えてください。

 

このような質問にお答えします。

 

この記事で分かること

  • 涙の原因がうつ病なのか?が分かる
  • 涙の効果などについて知ることが出来る
  • 涙や感情のコントロール方法について知ることが出来る

 

 

この記事を書いている人

メンタルクリニックで10年以上臨床心理士として勤務し、年間1000件以上のカウンセリングを通して多くのうつ病の方の治療に携わる機会があります。高校生から80代の方まで幅広い年齢層の患者さんとお話をする機会があります。

 

涙が止まらない・・・は「うつの可能性はあります」

 

いきなり結論になりますが、突然涙が止まらないといった状態は、うつ病の可能性があります。

 

「仕事に向かっている途中で突然の涙が止まらない」

「職場で、上司から些細な事を言われた時に涙が出てしまった。」

「家に帰ると、なんか悲しい気持ちになって涙が出る日が続いている」

 

このように、

自分では大したことないと感じているのに、涙が出る。

そしてその涙が今まで自分が体験していた涙とは違って止まらない。

 

といったことがあった時には、うつ病の症状の一つだと考えることは大切です

 

悩んでる人
そんなに自分が重たい状態なの?

 

それではうつ病の症状とは他にどんな症状があるのか、簡単に紹介しますね。

 

 気分の落ち込み:気分が沈みがちな状態です

 興味や喜びの喪失:何をやっていても楽しくない状態です

 食欲の減退・増加:食事が不安定になります

 睡眠が不安定:睡眠が短い・ずっと眠い

 精神運動の障害:イライラしたり焦ったりします

 疲れやすい・意欲の減退:何をやっても疲れてしまいます

 罪責感:自分が悪いんだと自分を責めます

 思考力や集中力の低下:物事に集中できなくなります

 死にたくなる:自分に価値が無い/死にたいと考えてしまいます

 

涙が出るだけでなく、これらの症状が、2週間以上続いているようなら、うつ病の可能性があります。

 

では、なぜこんな風に涙が止まらないのでしょうか?

 

涙には自分のこころを守ろうとする身体の機能があります

 

涙がなぜ出るのか?その目的は3つあります。

 

涙の目的

  • 目が乾燥することを防ぐ涙
  • 目に何かごみが入ったりした時に、目を守る涙
  • 悲しかったり楽しかったりと気持ちが動いた時に出る涙

 

最初の2つは目を守るための涙なので、人間だけでなく動物にも見られる涙です。

最後のポイントは、気持ちが動いている時に出る涙です。

 

今あなたが出している涙なんでしょう。

 

悩んでる人
ただ、今までそこまで涙することは無かったんですけど・・・

 

大きなストレスから、あなたを守ろうとしているんです

 

涙が出るということは、あなたの身体に大きなストレスがかかっていることを指します。

大きな1つのストレスかもしれません。

いくつものストレスが同時にかかっているのかもしれません。

 

ストレスがかかっている状態が続くと、どうしてもこころが苦しくなります。

 

苦しい状態を身体が守ろうとする時に、涙を流すことで自分の気持ちを落ち着かせたり、切り替えたりしようとします

(難しい言葉で言うと、交感神経優位なのを副交感神経を優位にすると言います)。

 

 

突然の涙や、止まらない涙とは、

ポイント

あなたにもう限界だよという身体のサインを教えてくれている

自分のこころが潰されてしまわないように守ってくれている

 

ということになるでしょう

 

では、涙が止まらない時にはどんな風に対応したら良いのでしょうか?

 

心療内科に相談に行く

うつ病病気ではないと考える理由

 

心療内科への相談をお勧めします。

 

こころのSOSには、まず適切な治療が必要になります。

 

これ以上今の状態を続けることは、やめておきましょう。

短期的にはどうにかなるかもしれませんが、長期的に見ると、状態は悪化するでしょう。

 

早めに相談することで、症状を改善しやすくなります。

 

少しストレスから離れましょう

 

ストレスから離れることも大切です。

 

職場であれば、有給を取って数日お休みを取ってみるのも良いでしょう(ドクターの指示で休職になる方もいます)。

 

家事やプライベートの人間関係などのストレスであれば、一旦そこから手を引く生活を送ることも大切です。

 

何がストレスか分からないよって人は、日常的に行っていることから一旦離れてみることをしてみましょう。

 

カウンセリングを受けてみる

 

カウンセリングを受けてみることも効果的です。

 

カウンセリング目的

自分の今の状態を理解することが出来る

話をしながら、気持ちの発散や整理が出来る

今後の自分が取るべき行動について相談が出来る

 

自分が安心できる相手に、気持ちを話すとすっきりすることはありますよね。

カウンセリングでは、あなたが感じている気持ちや考えを、しっかりと受け止めてくれます。

 

自分の気持ちについて、あえて向き合ってみるのも大切なことかもしれません。

 

涙を誘う映画を見る

 

涙を流すこと自体に、気持ちの発散に繋がります。

 

それは、映画やドラマなど別の事柄でも同様のリラックス効果があることが分かっています。

自分がこれまで見たことがある映画の中で泣けた映画はありませんでしたか?

一人でゆっくりDVDでも見ながら、涙を流す時間を取りましょう。

 

最後に【涙が出るのは、うつ病の始まりかも。今の生活を見直そう】

うつ病?涙

 

最後にまとめます

涙が出るのはうつ病?

・波が突然出て止まらないことは、うつ病の可能性があります

・涙は、こころのSOSを表しています

・涙を流すことで気持ちを開放したりリラックス出来る効果があります

・こころの病気には心療内科へ

・涙を流せる機会を、あえて作っていきましょう

 

涙を流すのは悪いことではありません。

 

逆に涙をするということは、あなたがそれを必要としているのです。

 

涙に限らず、あなたの身体やこころから湧いてくるものを否定してはいけません。

軽く扱ってもいけません。

 

今の生活は、もしかしたら考えること(思考)ばかりをして、気持ちや身体のことが二の次になっている可能性がありませんか?

 

涙を通して、あなた自身の身体やこころに気づき、大切にしてあげるきっかけにしてみては、いかがでしょうか?

 

 

 

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