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カウンセリングを受けると良くなる4つの理由【事例あり】

カウンセリング受けると良くなる4つの理由


カウンセリングを受けるかどうか迷っている人の質問に、

カウンセリングってそもそもなぜ効果があるのか・無いのか」と質問されることがあります。

これには、YESでもあり得るしNOともなり得ると考えています。


ここでは、より多くの方がカウンセリングのことを知り、かつ自分にとって意味のある時間にするためにも、


「カウンセリングを受けて良くなる4つのポイント」について、具体的な事例も紹介しながら説明しますね。

■  目次  ■

1.カウンセリングを受けると良くなる4つの理由
 1.1 治療以外の関係【本人の持っている力】
 1.2 治療関係
 1.3 特定の介入や心理療法
 1.4 プラシーボ

2.事例から考える【うつ病の方の架空事例】

3.まとめ

1.1 治療以外の関係【本人の持っている力】


元々本人が持っている力のことを、自己治癒力と言います。これは、本人がこれまで苦慮してきた体験などを通して培われたもので、自分の身体を少しずつ治療していく時に、大きな力になるものです。この自己治癒力の中には、


①自分が抱えている課題について色々な視点で物事を考える力がある
②自分が治りたいという想い
③自分出来ることを頑張れる行動力
④サポートをしてくれるような周囲の環境

などがあります。

1.2 治療関係


カウンセラーとの関係性が構築できているかどうかが大切です


カウンセラーと一緒に過ごす時間が、安心している場であるとすると、
自分自身の気持ちを開放しやすくなり、普段は話せないようなことについても話をすることが出来る機会が増えます。


すると、自分の気持ちを話すことが出来ることで、自分の気持ちを整理することにもなりますし、話をすることによって新たな自分の本音に気づくこともあります。


このように、自分の気持ちに触れていく時間、そしてその気持ちを話した時に、しっかりと受け止めてもらえる体験は、安心感や、自分の存在価値を得やすくなるだろうと思います。

1.3 特定の介入方法や心理療法


カウンセリングには様々な方法や心理療法があります。


それぞれの心理療法の技法には違いがあります。しかし、共通点は、最後のゴールはある程度決まっているということです。

精神分析的心理療法の場合は、「しっかりと悩み、考えられるようになる状態を目指す」ことです。無理に明るい話題に気持ちを切り替えて、楽しい時間を作っていくにはどうしたら良いのかを考えることとは少し違うかもしれません。自分の悩みの根幹に、どんな自分の価値観や、痛みなどがあるのか、自分と向き合うことを続けていきます。その結果、自分を理解し、そして、今までよりも、状況に振り回されない自分でいられる時間が増えてくることに繋がります。

1.4 プラシーボ


このカウンセリングを受けていれば良くなるだろうと考えながらカウンセリングを受けることで、結果的に効果が出るとも考えられます。このプラシーボというのは、他の場面でも同様で、例えばメンタルクリニックで処方される薬についても、「このお薬は効く」と思いながら飲むのと、「こんなお薬が効くわけない」と思いながら飲むのでは、同じ処方でも効果が変わってくる場合があります。その為、カウンセラーとの治療関係が持てているか否かとも似ていますが、カウンセリングの場を前向きに捉えることが大切です。


自分が今やっていることに意味を見出しているかどうかは大事な事です。その為、カウンセリングを始める際に、自分の意志でそのカウンセリングを受けているのか。それとも、誰かに言われてカウンセリングを始めたのかでは、大きな違いがあります。自分の意志があり、かつ目的がある人には効果を感じやすくなるでしょうし、意味を見出しやすくなります。

2.事例「うつ病」

 Aさんは、会社員として勤める30代の男性です。新卒後、この会社に働き始めて10年。今までは営業職にて成果を残す力があったのですが、少しずつ責任が重くなる立場に代わってきた今年の春からは、毎朝起きることがしんどくなってきました。気分が落ち込みやすく、仕事に集中出来ずにぼーっとしてしまうことあります。職場の上司に状況を説明すると、心療内科を受診するよう言われました。

 ドクターからはうつ病の診断が下り、薬物療法とカウンセリングを始めました。最初の頃は、自分の気持ちに気づくことが出来ず、話をしていても、何となく愚痴めいたことを言うだけの時間だなと感じていました。


 しかしあるセッションで、カウンセラーから、「何か今日は今までよりも少し頑張ろうとしていないか?」と指摘されたことをきっかけに、自分の気持ちについて考えると、自分がここ最近、カウンセラーの前で良い姿を見せようとしていることに気が付きます。それは、自分が頑張っていないと、存在価値が無いように感じたり、周りから必要とされないと感じてしまう面が自分にあること。それは、職場の上司に対しても同じで、過剰に頑張りすぎた自分がいたことへの気づきと繋がりました。

 話し合いの中で、Aさんが少しずつ、無意識に頑張っていたことに気づいたことをきっかけに、改めて自分にとってのペースを取り戻すとともに、体調が回復していく感覚を持つことが出来るようになりました。また、人と一緒にいても疲れにくい自分にと変化し、3か月後無事に復職となりました。

3.まとめ


カウンセリングで効果を出す理由として、最も大きいものは、自分への気づきを得ることと、そのような自分を受け止めて付き合うことが出来るようになることです。

その為に、カウンセラーが行っていることは、


新しい何かを見つける作業というよりは、自分の中にある力に気づいたり、それを上手に生かせる方法をみつけていくことになります。



一人ではなかなか自分のことに気づくことが難しいこともあります。カウンセラーと一緒に探していくのも一つの方法だろうと思います。

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