このような質問にお答えします。
カウンセリングをやめるタイミングって難しいですよね。
私自身も、現在3年半(2020.7.23)カウンセリングを続けていますが、やめることについては考えることが何度もあります。
この記事では、カウンセリングをやめたいなと考えたときのヒントをお伝えします。
やめるタイミングや、その時に起きている自分のきもちを考えてみましょう。
こんな方におすすめ
- カウンセリングのやめ時を知りたい
- カウンセリングをやめたい時の気持ちを知りたい
- カウンセリングをやめたい気持ちをどうすればよいかを知りたい
この記事を書いている人
メンタルクリニックで10年以上臨床心理士・公認心理士として勤務し、年間1000件以上のカウンセリングを通して多くの患者さんの治療に携わる機会があります。また、私自身も3年以上カウンセリングを受けています。カウンセラーとしてもカウンセリングを受ける立場としても、今回の質問についてお答えすることが出来るでしょう。
目次
カウンセリングをやめる3つのタイミング
カウンセリングを止めるタイミングには、前向きな理由と後ろ向きな理由、そしてどうすることも出来ない理由の3パターンがあります。
カウンセリングをやめる:前向きな理由
・元々の目的が達成された時
・元々の目的は達成してないが、自分で対処出来そうだと思えた時
カウンセリングスタートの時に立てた目標や目的が達成された時は、1つのタイミングになるでしょう。
例えば、休職中の方が、復職をしていくためにカウンセリングをしていたとしたら、復職をしたこと(場合によっては、その後安定して就労していること)によって、目的は達成されています。
または、目的は達成してないけれど、ある程度自分の傾向を知ることが出来たので、今後自分でやれそうだと自信を持つことが出来たタイミングも1つの選択肢となり得るでしょう。
カウンセリングをやめる:後ろ向きな理由
・カウンセラーとの相性が悪い時
・目的が達成されない時
・話すことが無いと感じた時
カウンセリングを始めたものの、カウンセラーと相性が合わず、話すたびにしんどい気持ちになることが続いている場合は、やめることを考えるでしょう。
また、カウンセラーと立てた目標がなかなか到達できないと、意味が無いと感じやすいかもしれませんね。
「自分の期待と現実のギャップ」によって、カウンセリングってどうなの?と思うでしょう。
カウンセリングをやめる:どうすることも出来ない時
・行けなくなった時(引っ越し・経済的な理由など)
・カウンセラーが退職した時
現実的な側面も大きく影響してきます。
自分では続けたいと思っていても、引っ越しや転職などで時間が安定して取れなくなることもあるでしょう。
そして、自分都合ではなくカウンセラーの都合により、変化を余儀なくされることもあるかもしれません。
カウンセリングを止めたいと思った時の気持ちとは
前向きな理由によりカウンセリングを止めるのは良いですが、ここでは、後ろ向きな理由とどうすることも出来ない時の気持ちについてもう少し掘り下げて考えてみます。
カウンセリングで自分の問題に直面している
やめたいなという気持ちは、自分の課題に近づいている時に起きやすいこころの状態です。
そんな心理状態から起きている可能性があります。
その問題は、今まで考えないようにしてきたことかもしれません。
考えても辛いので、諦めていたことかもしれません。
今までは話してスッキリしたといったプラスの効果を感じることが多かったかもしれません。
しかし、この時は、カウンセリングが苦痛に感じたり、行けば行くほど「もやもやする」といった感覚が強くなることもあります。
カウンセリングやめたい時に起きやすいこと
行動一覧
・遅刻をする/休みがちになる
・沈黙になりやすい/多弁になる
・別の問題にイライラする
・転職や引っ越しなど環境を変える
これらの行動は、意味を考えずに行動している場合があります。
心理学用語で「行動化」と呼ばれるもので、自分の気持ちを無自覚に行動してしまうことです。
つまり、行動という方法によって、問題に向き合うことをさける方法の1つであるということです。
カウンセリングをやめたいと思った時の対処法
カウンセリングを止めたい「意味」について考える
なぜ自分がカウンセリングをやめたいと思っているのか。その意味について考えてみることが大切です。
・目標は達成できたのか?
・やめたい理由は他にないか?
・やめることでほっとしてないか?
自分の行動の一つ一つには何かしら意味があると考えます。
カウンセリングを受けるにも意味(目的)があるように、やめるということにも意味(目的)があると考えます。
カウンセリングを止めないという選択をしてみる
やめたいという気持ちが出てきたことは大切です。
しかし、その時の気持ちのまま行動をしてしまうことにより、せっかく得られるはずのチャンスを失ってしまう可能性があります。
もしかしたら、本当に解決しないといけない問題に向き合い始めた瞬間なのかもしれません。
一旦その気持ちを自分の中で抱えながら、続けてみることも1つです。
または、やめたいと考えていることについて担当カウンセラーと話をしてみるのも良いでしょう。
自分の内面を深く探索するきっかけになるかもしれません。
カウンセリングをやめたいと思った時が、大きく変わる瞬間かも【まとめ】
カウンセリングをやめたいなと思った時についてまとめました。
カウンセリングを続けていく中で、大事な転換期があります。そのタイミングは、時に苦しくてもやもやとした気持ちになることもあります。
しかし、大変な時こそ、
となります。
これまでの時間は、この時のためにあったと考えても過言ではありません。
是非やめたいと考えたり、行動しようとする前に、一旦落ち着いて考える時間を持つことをお勧めします。