![休職直後の会社との付き合い方](http://beyond-the-ocean.com/wp-content/uploads/2020/05/floriane-vita-FyD3OWBuXnY-unsplash-1024x680.jpg)
メンタルクリニックかかると、会社の休職診断書が出る場合があります。
診断書は出たけれど、
仕事はまだ残っているし、
職場に迷惑をかけてしまうし、と
職場をお休みすることへの抵抗が出てくる人も多いです。
逆に、職場からの休むなという暗黙のプレッシャーから、診断書を提出できない人もいるかもしれません。
このように休職したての頃の職場との付き合い方は難しい場合があります。
このあたりって主治医の先生も教えてくれないですから、どういう対応をしたら良いのか分からないことも多いと思います。
この記事を読むことのメリットは、
・休職の診断書が出た時、その後の職場との付き合い方について知れる
・こんな時には連絡を取る必要があるということも知れる
になります。
特に、休職して間もない、どうしたらよいのか分からない方向けに書いています。
■ 目次 ■
1.結論 職場には行かないこと
2.職場と距離を取る方法4選
2.1 電話に出ない
2.2 なるべくメールで対応
2.3 時には家族が窓口へ
2.4 最後は医師の診断書を武器にする
3.それでも連絡を取らないといけないパターン
3.1 診断書の提出(延長を含む)
3.2 傷病手当の申請
4.まとめ【まずは頭も身体も会社から離れてみる】
それでは、1つずつ説明しますね!
目次
1.結論 職場にはいかないこと
![会社には行かないこと](http://beyond-the-ocean.com/wp-content/uploads/2020/05/isaiah-rustad-HBABoZYH0yI-unsplash-1-1024x684.jpg)
休職の診断書が出た時点で、あなたにはドクターストップがかかりました。
甘えや努力の無さといった精神論ではなく、病気であるという証明です。
すぐに職場に行くのは止めましょう。
これは、あなたを守る上で、とても重要なことです。
まだもう少し働ける、頑張れると思ったとしても、
休職の診断書が出た時点で、お休みを取りましょう。
会社の為に働かないといけないと思っている方もいるかもしれませんが、
会社を休むことは、会社を守ることにもなります。
もし、休職の診断書が出ているにもかかわらず会社があなたを働かせていたという事実が後に分かった場合、
それを容認した上司や会社に不利益な自体が起こります。
行かないという選択肢を是非選んでください。
休職の診断書についてはメンタルクリニック初めての診断書【重要】を参照してください。
! チェック
会社にどのように伝えるのかを具体的に考えてみます。
① 会社に連絡
② メンタルクリニックに行ったことを伝える
③ 休職の診断書が出たこと
④ いつまでは、職場を休むように言われていること
をまず伝えましょう。
万が一、今週は出て欲しい・この案件だけは終わらせて欲しいなどと言われた場合には、医師から止められていると伝えましょう。
それは、あなたの判断で出来る出来ないでは無いことを伝えることが大事です。
2.職場と距離を取る方法
![会社と距離を取る](http://beyond-the-ocean.com/wp-content/uploads/2020/05/oleg-magni-LGNV-4-l8LA-unsplash-1024x683.jpg)
2.1 電話連絡は出ない
会社から、
仕事の引継ぎが出来ていない・・・
クライエントからの質問に答えられない
などの理由から頻繁な連絡が続く場合がありますが、電話には出ないようにしましょう。
着信があっても連絡する必要はありません。
厳しいようですが、それぐらいにやらないと、メンタルヘルスの理解があまり高くない会社は、ちょっとした用事で電話連絡をします。
それがどれほどあなたのストレスになるかを想像することは難しいです(場合によっては、あなた自身もそれがストレスになると感じられなくなっているかもしれません)。
! チェック
そうは言っても、多くの休職された方は、会社を休んだことへの罪悪感から、なるべく会社に負担にならないようにと、出来る限り対応しようと考えたり、行動することもあるでしょう。もし行動するとしたら、10回の内3回までとする・対応する期間を決めるなどして自分に制限をかけることも大切です。それが、会社だけではなく、あなたの健康を守るためにとても大切な事になります。
しかし、「お願いすればやってもらえる」という状態を作ると、場合によっては、ずるずるとなる可能性が多いです。難しいかもしれませんが、ここは断るという姿勢も持つことが大切です。
2.2 メール対応にする
メール対応のメリットは、あなたのペースで返信が出来ることです。
電話では相手のペースでやり取りが必要になってきますが、メールなら自分のペースが守れます。
また、自分が伝えたいことをあらかじめ考えてから文章にすることが出来るので、考えがまとまりづらい、うつの状態でも、対応はしやすくなると思います。
! チェック
メールの確認頻度は少なくしましょう。多くても2,3日に1回でしょうか。
メールが来ているかもと意識することは、常に仕事が頭にあるので、気持ちが休まりづらい状況になります。
2.3 家族に代わりに対応してもらう
対応窓口を、ご家族にお願いするのも1つです。
直接やり取りが出来る状態では無いので、代わりに家族が対応すると伝えると、会社もむやみに連絡をすることは控えるでしょう(おそらく・・)。
その場合、ご家族があなたの状態をちゃんと理解していることが重要です。
会社と共に、あなたに仕事を強要するような場合には、逆効果になる可能性があります。
2.4 最後は医師の診断書を武器にする
もし、色々と試してもうまくいかない場合には、
休息中の過ごし方及び会社の対応への依頼を、休職の診断書の中に記載してもらうのも1つです。
その際には、あらかじめドクターと話をしましょう。
①会社との具体的なやり取り
②その時にどのような状態になるのか
③出来れば会社にこうしてもらいたい
④伝えても理解してもらえない状況がある
⑤可能なら先生の方から一言口添えの形がお願いできないかを依頼する
ドクターへのお願いの例
会社からは、1日に数回仕事のことについての連絡があります。そのような連絡があると、電話が鳴る度にドキドキと動悸が収まらなくなることがあります。出来れば、連絡を控えて欲しいと職場にお願いをしているのですが、分かる人がいないから休んでいる間でも、電話対応ぐらいはして欲しいと言われてしまう。出来れば、休職の診断書の中に、職場からの電話連絡をなるべく控えてもらえるよう依頼していただくことは可能でしょうか?
3.それでも連絡を取らないといけないパターン
![連絡を取る必要](http://beyond-the-ocean.com/wp-content/uploads/2020/05/organizer-791939_1280-1-1024x682.jpg)
3.1 診断書の提出(延長を含む)
あなたの状態によって、休職の診断書が延長されることが多いです。
その際には、休職延長の診断書を職場に提出する必要が出て来ます。
多くの場合、職場に連絡をした上で、郵送をすることが多いです。
出来れば、電話ではなく、メール+郵送の形を取れると良いかもしれません。
! チェック
休職をする期間は、個人差はありますが、1か月~6か月。場合によってはそれ以上になります。「そんなに長く!」とびっくりされる方も多いのですが、実際にはメンタルの不調から、復職までの期間は3か月~6か月(場合によってはそれ以上)はかかると考えて良いと思います。その為、休職の診断書が、最初は2週間程度で出されたとしても、それで復帰出来るとは考えない方が良い場合が多いです。
3.2 傷病手当の申請
傷病手当とは、休職期間中に支給される経済的なサポートになります。
大まかには、直近の給与の3分の2が休職期間中も支給されることになります。
多くの場合、1か月に1回ドクターに書類を書いてもらい、職場に提出することになります。
最初は電話連絡をすることが多いですが、2か月目以降は、同じ流れになるので、ドクターに書いてもらった書類を、会社または保険者に郵送する形を取る場合が多いです。
傷病手当に関する詳細は、
を参照してください。
4.まとめ【まずは頭も身体も会社から離れてみる】
![会社から離れる](http://beyond-the-ocean.com/wp-content/uploads/2020/05/kelli-mcclintock-wBgAVAGjzFg-unsplash-1024x683.jpg)
休職の診断書が出てからすぐに心掛けることは、
「頭も体も会社から離れる」ことです。
今の状態を改善させる方法は、ストレスから離れて休息することが大切です。
その為の、工夫をここではご紹介しました。
しかし、実際には難しい場合もあります。
メンタルヘルスへの理解が低い会社の場合、どのように関わることが、本人のストレスに繋がるのかを理解していないことがあります。
また、うつ病などメンタルの不調になる方の特徴として、
会社からの要望に対して、誠実にまじめに対応すべきだと考える傾向があったり、自分がもっと努力すべきだと考える傾向があります。
そのような考えは決して悪いことでは無いのですが、この時期には少しだけ自分をお休みさせてあげましょう。
十分に努力をした自分を、これ以上頑張らせず、まずは少しゆっくりすることを優先させてあげましょう。