メンタルクリニック通院手引き

うつ病になったら家族に話す【話し方ポイントまとめたよ】

家族と話し合いうつ病

 

うつ病の診断を受けた(又は、メンタルクリニックに行った)時に、一緒に生活をする家族と話し合いを行います。

特に自宅療養が必要となる時間を、より快適かつ治療的に過ごすためには、


家族の理解と協力が必要です。


あなたの治療段階に合わせて、家族として出来ることを知る機会を作ります。



ここでは、家族との話し合いの仕方についてまとめました。

「何について話をすればよいの?」

「どうやったら家族は理解してくれる?」

そんな疑問にお答えすることが出来る内容になっています。

特に、治療を始めてまだ日が浅い人に向けて書いている記事になります。

もし、ある程度治療を進めていながらも、家族と話し合いがあまり出来ていないな・・という人にも読んでもらえると、参考になる面はあるかもしれません。


■  目次  ■

1.家族と何について話をする?
 1.1 うつ病とは何か?病気について知ってもらう
 1.2 家庭生活の中でストレスに感じていることを知ってもらう
 1.3 家族が分からずに困っていることについて話をする

2.家族との話し方のポイント3つ
 2.1 今のことについて限定した話題
 2.2 話をしたいポイントは3つまで
 2.3 まずは味方を見つける

3.まとめ【家族は良き理解者にも批判者にもなる】

 

では、早速説明しますね!

1.家族と何について話をする?

家族と何を話す?

1.1 うつ病とは何か?病気について知ってもらう


家族はあなたがうつ病という病気になっていることを知らないかもしれません。


または、それを受け止められないかもしれません。


その為、今の状態を「甘えている」「頑張ればどうにかなる」という精神論をぶつけてくる場合があります。
実際私がクリニックでお会いしている方の中でも、「どうせ分かってくれないので諦めました・・・」とおっしゃる方も多いです。


しかし、家族が知識としてうつ病を理解することで、あなたへの対応が変わる場合もあります。


まずは「うつ病は甘えではない。病気なんです!」ということを知識として理解をしてもらうことが大切です。

チェック!
うつ病についての一般的な知識を知りたい場合は、本やインターネットで調べることも出来ますし、私のブログの別記事を読んでもらっても良いかもしれません。ただ、家族として受け入れるまで、少し時間がかかる場合もあります。理解をするためには、何度か話し合いをする必要がありますし、待つ姿勢も大事かもしれませんね。

 

 1.2 家庭生活の中でストレスに感じていることを知ってもらう


あなたが家庭の中でストレスに感じていることをシェアすることも大切です。

例えば、

「たくさん食べて元気を出せ」と、毎食残さず食べることを強要されたり、

「気分転換が必要だ」と、執拗に外出の機会を作らされたり。

そのような機会は、治療段階の終わりごろには必要かもしれませんが、うつ病の初期にはマイナスに働きます。自分がストレスだと感じていることは伝えましょう。

チェック! 
自分が困っていることを言葉で伝えづらいなと感じたら、診察に一緒に付いて来てもらうのも手です。ドクターから代弁してもらうと、医者という権威性からのメッセージは、家族に対しても大きな印象を与えることになるでしょう。(色々な人から同じことを言われると、家族もそのメッセージが正しいと思いやすくなるでしょう)

 

 1.3 家族が分からずに困っていることについて話をする


あなただけでなく、うつ病で治療中の方を支える家族も同様に苦しんでいる場合があります。


「うつ病の人に頑張れって言っていけないと言われるけれど、家事などをやり始めたら、やるなと止めた方が良いのでしょうか?」

「普段家にいる時に、声をかけない方がいいのでしょうか?」


といった質問をクリニックでも受けることがあります。


うつ病であるあなたに過剰に気を使いすぎて、逆に家族がしんどくなってしまうこともあります。


家族が思っていることも話せる場があることも大切です。

チェック! 
家族から色々と言われても、分からなくて答えられないこともあるでしょう。もしかしたら、家族からの期待を汲みすぎて、余計に辛くなってしまうかもしれません。ドクターやカウンセラーなど第3者を交えて話が出来る場をつくることも大切ですね。

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2.家族との話し方のポイント3つ

話し合いのポイント

 

2.1今のことについて限定した話題


今あなたが困っていることやお願いしたいことについて話をします。


話を始めると、過去から続く積年の想いを伝えたくなることもあるかもしれませんが、それをしてしまうと、論点がずれていきます

場合によっては家族と言い争いのような形になり、建設的な話し合いが出来なくなります。


今、この瞬間に困っている現実的な内容について話しましょう。

!ポイント 
使わないようにするワードは「いつも」「これまでも」「あの時も」。これらを使うと、どうしても過去の話になっていきます。

 

2.2 話をしたいポイントは3つまで


話をするのは3つまでとしましょう。


あまりに多くなってくると、1つの意見がぼやけてしまいます。

また、うつ病の状態で話を簡潔にまとめることも、難しいので、多くても3点に絞ってお話をしましょう。


残っているものは、また別の機会に話をするようにしましょう。

!ポイント 
話をする前に、紙に書いてまとめておくことも良いかもしれません。伝えたかった大事な事を伝え忘れてしまうこともあるでしょう。家族の共有メールなどで文章として伝える方法もあります。やりやすい形を見つけていきましょう。

 

 2.3 まずは味方を見つける


まずは、自分が話しやすい・理解をしてくれそうな家族と話をしてみることから始めましょう。

家族会議のように、家族全員が集まって話をするということが出来れば良いですが、なかなか時間が取りづらいかもしれません。

そして、頑固に意見を変えるのが難しいような家族がいると、話が難航し、最終的に嫌な気持ちだけが残る話し合いになる可能性もあります。


一人の理解者を先に得てから家族の全員に話をすると、その理解者が助け舟を出してくれたり、調整役に回ってくれることもあります。

!ポイント 
一人でも理解者が得られたら大成功です。なかなか家族全員が理解をするような状態は難しいと思います。お話が出来る家族がいるだけでも、一人ぼっちではないんだと少し思えるようになるかもしれません。孤独感を持ちやすい病気です。少しでも理解者がいることは大切ですね。

 

3.まとめ【家族は良き理解者にも批判者にもなる】

家族は理解者と批判者になる

 


うつ病の診断を受けてすぐは、急性期と呼ばれる最も苦しい時期があると思います。
その時には自分の気持ちや身体をコントロールすることは難しいため、家族の協力が特に必要になります。


それは、物理的な支援だけでなく、精神的な支援も含めてです。


家族が、うつ病に対する正しい知識を持ち、あなたに関わるようになると、あなたの治療は進みやすくなります。


逆に理解が持てないと、批判され、無理をさせられてしまい、本来の自宅療養が難しくなると思います。



病気について話し合うこと


それは、あなたにとっても、家族にとっても難しい時間になるかもしれません。


理解はしても受け入れることが難しい。そんな気持ちにもなるかもしれません。



うつ病を含めたメンタルの治療は、波があり、かつ時間もかかります。


家族同士の理解も、右肩上がりですぐに得られるものではないかもしれません。



ただ、対話を続ける中で、少しずつ理解し合える部分もあるだろうと思います。


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