カウンセリング

うつ病で休職している人がカウンセリングを受ける3つのメリット【臨床心理士が解説】

診察への不安

休職中だけど、お薬だけ飲んで寝ているだけで大丈夫かな?

体調は回復してきたけれど、職場に戻るのが不安だな。

カウンセリングを受けることを勧められたけれど、実際どうなんだろう?

 

 

こんな質問にお答えします。

 

ここでは、休職中の方が、カウンセリングを行うことのメリットを3点紹介します。

 

この記事を読むことで以下の3点を知ることが出来ます。

記事のポイント

  • 休職中にカウンセリングを受けることのメリットを知ることが出来る
  • 休職してもサポートがあることを知れることで、休職に抵抗を持たなくても良いと思える
  • 休職をマイナスな事ではなく、プラスの機会に捉えることが出来るようになる

 

この記事を書いている人

メンタルクリニックで10年以上臨床心理士として勤務し、年間1000件以上のカウンセリングを通して多くのうつ病の方の治療に携わる機会があります。

休職中の方の復職へのサポートについて、デイケアやカウンセリングを通して日々行っています。私の経験が、少しでも役に立てたら幸いです。


 

 

ではメリットについて1つずつ説明します。

 

1. 復職を目指すロードマップを知ることが出来る

カウンセリングメリット

 

休職をしてから、復職をしていくまでには段階があります。

体調を崩してすぐには、休養を優先し、生活リズムは2の次になります。

 

しかし、少しずつ体調が安定して来たら、起床時間を気にしたり、運動する時間を取り入れたりと、

段階的に自分に負荷をかけながら生活し、活力を戻していくプロセスがあります。

 

 

復職までのロードマップをまず理解しながら、自分が今どの段階にいるのかについて、

カウンセラーと一緒に確認をしながら進めていくことが出来ます。

 

 

注意

残念なお知らせです。

ドクターは、復職までの流れについて、詳細な説明をしてくれません。

「薬を飲んで、まずは休息しましょう。」

「陽の光を浴びた方が良いから、なるべく朝早く起きましょうね」

「運動が大事だから、ウォーキングとかいいかもね」

などと、教えてくれるドクターがいます。

実際どうでしょうか?言われたら出来るという訳でもありませんよね。

「休息って、無理をして横になっていた方が良いのだろうか・・」
「朝早く起きるって、どれぐらいに起きたら良いの?どうやったら出来るんだろうか。」
「ウォーキングって何?歩けば良い訳?」

一般的な説明をされても、その方の治療状態や、体力、現実生活とのすり合わせが無いと、実効性は乏しくなりますよね。

カウンセラーと一緒に丁寧に見ていくことで、

「今やった方が良いこと・この先にやれた方が良いこと(見通し)」を知ることが出来るでしょう。

 

 

2. 休職に至った理由と対策を一緒に考えられる

カウンセラーと一緒に考える

 

職場に戻ることの不安は、誰しもが持つだろうと思います。

同じように体調を崩してしまうのではないかと考えるかもしれません。

同じように困ったらどうすれば良いのかも分からないかもしれません。

 

休職の背景に、もし、自分自身に課題があるとしたら、

復職後も同じことで失敗してしまう可能性は実際にあるでしょう。

カウンセラーと一緒に、つまづきの要因を理解し、改善していくことは大切です。

 

注意

休職についての振り返りは、一人でやると正直きついです。

当時のことを振り返ると、辛かったことを思い出すこともあるでしょう。

あの上司のせいで・・・とイライラが蘇ってくることもあると思います。

自分が辛かった時代を振り返ることは難しいのが現実です。

振り返りの中で、自分の主観と、カウンセラーの客観性を掛け合わせて、

当時の自分と今の自分の違いに気づく機会となります。

 

 振り返る時期は、復職を具体的な日程で考え始めたぐらいからスタートするのが良いと思います。

 

 

3. 復職後も継続したサポートが得られる

復職後のサポート

 

復職するまでが終わりではありません。

復職はスタートラインに立ったようなものです

ここから安定して仕事をしていくことが大切になります。

 

業務量や人間関係、職場の異動など、自分が予期せぬことが起きる可能性があります。

その為、あらかじめ自分のことを知っているカウンセラーと一緒に、

様子を見ながら生活することは再発防止の為にも大事なことだと思います。

再休職の割合とは

5年以内に再発・再休職になる人の割合は約2人に1人

少し古いですが、平成28年度厚労省の発表によると、うつ病により、休職し復職した人の47.1%が5年以内に、再発・再休職となっているようです。これは、約2人に1人が再休職になっているとのことです

また、再休職後の休職期間は、前回と比べて長くなっていることから、休職を繰り返すと、復職するまでの期間が長くなっていくことが分かっています。

この統計からも、復職後の継続的なサポートは大切であると思います。

私がお会いしている感じでは、復職後半年間は大事な時期だろうと思います。

 

 

4. まとめ【休職中だからこそ得られる自分らしさ】

休職は自分を見直すチャンス

 

ここでは、休職中にカウンセリングをするメリットを紹介しました。
休職になるということが、人生の失敗体験だと考える人がいますが、私は違います。

 

自分の人生を考える時期であり、ボーナスだと考えます。

 

休職することが無かったら、そのまま何も考えずに通り過ぎてしまう毎日の生活を、改めて考え直すきっかけになります。

自分のこれまでの生活を振り返ったり、これからの生活の仕方を振り返る。

そこから自分の将来をもう一度考え直すことが出来ます。

 

「自分のキャリアに傷がついた」

「今までの苦労が水の泡だ」

 

と嘆く必要はありません。

 

今後のキャリアは、そのまままっすぐとレールの上を進んできた人ではなく、

様々な体験をしてきた人が必要とされる時代となっていくと思います。

そして、今後の長いキャリアを考えた時に、改めて自分の今のポジションをしっかりと把握し、

仕事を含めたキャリア形成を考える大切な時間を得ることが出来たと考えることが出来ます

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