メンタルクリニック通院手引き

診察時のメモ用紙は必須。これだけ伝えれば問題なし(再診)

 メンタルクリニックに通院していると、診察時間の短さにびっくりされる方もいます。「Drが自分の悩みを聞いてくれるかと思ったら、身体の調子と薬の話しかしない」「同じ薬を出されておしまい」といったことも。聞きたいことも聞けず、次の診察は1か月後。その間どうしたらよいのだろう・・・家族にもどう説明しようなどと、途方に暮れてしまうがあるかもしれません。

 もし上記のような状況に困っているようでしたら、「メモを用意すること」は助けになります。

これを読むことで、

  • なぜメモを用意することが効果的なのかがわかる
  • 〇診察の時のメモ用紙って、どんなことを書いていけばいいの?(再診)どういったメモを用意したら良いのかがわかる
  • メモをどのように使い、うまくいかない場合の対処がわかる

さあ、いってみましょう。

■なぜメモを用意した方がいいのか?

・診察時間は、けっこう短い

 メンタルクリニックの治療時間は、再診の場合は、5-10分程度が一般的です。Drからの質問に答えているだけであっという間に終わってしまいます。限られた時間の中で自分のことを伝えやすくなりますし、聞きたいことを聞くことも出来ます。

・伝え忘れを防ぐ

 診察が終わってから、「あのことを伝えなきゃいけなかった・・けれど次回の診察は1か月後だし、どうしよう・・」ということが無くなります。特に、メンタル面が低下してくると、思考が以前のように働かなくなるので、整理立てて話をすることが難しくなる場合も多くなります。

・Drから好感を持たれる(面倒くさい患者ではなくなる)

 診察の時のメモ用紙って、どんなことを書いていけばいいの?(再診)事前に現状をまとめたメモを用意すると、Drにとっても助かります。状態を理解しやすいですし、患者さんからの要望などを取り違えることが減ることに繋がります。(良い悪いは置いておいて)Drも人間です。好感が持てる患者さんには、サポートしたくなる気持ちも高まります。

■どういうメモを用意したら良いのか

・多くても3点を 箇条書き(多くてA4半分程度):沢山書いていくと、一つ一つがちゃんと聞いてもらえない。

  • 主訴に関すること(調子が良くなっている・変わらない・悪くなっている)
  • 新たに出てきた症状や困っている症状
  • その他(職場から診断書を求められている)そのメモをどう使う?

参考例

主訴に関すること

 不眠:寝つきは30分程度に減少。夜中に2回ぐらい目が覚めてしまうのは変わらない

 気持ちの落ち込み:特に朝起きてからの落ち込みは変わらず。しかし、夕方にはいくらか動けるようになっている

 家事:今まで全く出来なかった家事も、洗濯をするぐらいは、たまに出来る

新たな症状や困っていること

 先週にとても気持ちが晴れて、色々と活動出来る日があった。その日に動きすぎたら次の日にはかなり落ち込みがあった。いつも落ちている感じではなくて、時々妙に元気な時があったり、気持ちのアップダウンがある。

その他

 職場から、仕事にはいつぐらいに戻れるのかと電話があった。自分でも分からないし、どう答えたら良いのか。

どのようにメモを利用する?

・Drに見せながら説明をする

机に置いて、Drに見せるようにして話しましょう。手元に持ちながら読み出すと、Drからすると、「この人どれぐらい話すんだろう?」「その内容は分かったから、他のことを知りたい」などがあります。また、Drとして、一通り内容を確認してから説明をする方がやりやすい場合もあります。例えば、現在の主訴と新たに出てきた症状との関連があり、一度に説明した方が分かりやすいこともあるのです。

■メモがうまくいかない

 ・診察の頻度を短くしてもらう

 Drは、その方の症状などに合わせて診察頻度を決めます。もし、聞きたいことがあるようでしたら、診察の時間を延ばすというよりは、診察の頻度を増やしましょう(一人一人に十分に時間をかけることが、本来の意味での治療にはなるのでしょうが、現実的にはなかなか難しいかもしれません)頻度を増やすことで、聞く機会を増やすことが出来ます。

 ・家族一緒に来てもらう

 自分で伝えるのが難しい場合には、ご家族に代弁してもらうことも選択肢としてあります。医療機関によっては、保護者の同席を希望する場合は、事前連絡が必要(診察時間を要する場合がある)などがあります。「次回の診察に親も同席させていただいても良いか」と聞いてみても良いかもしれません。

メンタルが落ちている時に、クリニックに通うこと自体負担になると思います。より効果的な治療に繋げる為に、メモを有効に活用しましょう。

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