留学への軌跡

留学を決めた。で、友人の反応は?

大学付属の高校に進学した人ならわかるかもしれませんが、ほとんどの人がそのまま大学に進学することを当たり前と考えます。自分の道が他にもあるとどこかではわかっているのですが、ほとんどその選択肢を考えることなく、そのまま行けば入れるだろう大学を目指します。中間や期末試験の点数によって、自分の持ち点が決まり、点数の高い生徒から、自分の好きな学部を選ぶことが出来ます。周囲が大学進学に向けて勉強をしている中、私はどこか置いてけぼりをくっているような気持にもなりました。留学を決めたとは言え、周囲とは違ったことをしようとしていることに、不安感が無かったわけではありませんでした。

高校3年生になって、相変わらず勉強が出来ない私は、先生から呼び出され、このままじゃ大学進学出来ないぞ・もっと勉強しないとと葉っぱをかけられることもありました。私は、留学の話をしようかとも思いましたが、なかなか言い出すことも出来ず、「分かりました。頑張ります。」と返事をして、その場を離れることを繰り返していました。

何人かの友人に、自分が留学することを考えていることを伝えると、びっくりする人もいれば、応援をしてくれる友人もいました。けれど、そのような反応は一瞬で、皆自分のことで精いっぱいなので、私のことなんて、あまり気にも留めていないようでした。

そんなある日、私が留学するという噂を聞いた友人が、私のところに来て、

「無道、留学するんだって?」

と聞かれました。私は、そのつもりだけどと伝えると、

「大学行けばいいのに。それからでも遅くなくね?」

と聞かれました。

両親と全く同じ反応でした。

私は、その友人に、

「なんで、大学行くの?何かしたいことがあるの?」

と聞きました。それは、嫌みでもなんでもなく、純粋にわからなかったので、その友人に聞いてみました。

どういう風に私の質問を捉えたのか分かりませんが、友人は少し怒ったような口調で、

「何をしたいかわからないから、大学で見つけるんだ」

と言いました。

私は、彼の言葉の意味が分かりませんでした。何をしたいか分からないのに、なぜ大学に行くのだろうか。そして、大学でそれが見つかると思っているのだろうか・・・と。恐らく高卒より大卒の資格が就職のときに優位に立てるといったことなんだろう。けれど、そんなことの為に、やりたくもない勉強を一生懸命することの意味が分からなかったし、結局遊びたいからでしょ?という気持ちも私の中で強くなってきました。

けれど、そんなことを言ったら、相手と喧嘩になるかもしれないし、それに普通に考えれば、その方が「賢いやり方」なんだろうとも思い、私は何も言わずにいました。

私は、更にひとりぼっちのような気持ちになりました。

自分の道を目指そうとするとき、それは時には「孤独」になることがあります。ほとんどの人が目指す方向と違う方向に進もうとすると、余計にそう感じることもあるでしょう。もともと口下手で、自分の気持ちを話すことが苦手だった私にとっては、周りを説得したり、理解を求めることが苦手でした。その為、表面上の友人はそれなりにいましたが、気持ちをさらけ出して、理解をしてもらうことは難しかったです。

あなたが、何かを始めようとするとき、それは孤独との闘い・孤独との付き合い方ができることが大事です。

それは、バカにされることよりも、厳しいものだと感じる人もいるかもしれません。

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