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うつ病で退職したことを後悔。気持ちを切り替える方法を臨床心理士が解説

退職の後悔を改善

 

うつ病で退職をしたことについて後悔している人がいます。

その時の感情に任せて、退職しなければ良かった・・・

振り返れば、前の職場にも良いことがあったのに気づけなかった・・・

あの時に戻ったら、退職なんてしなかったのに・・・

 

過去のことを振り返り、後悔の気持ちが無くならない方もいると思います。

 

この記事では、うつ病で退職したことを後悔している方が、気持ちを切り替えていく方法について説明します。

 

記事を書いている人

メンタルクリニックで10年以上臨床心理士として勤務し、年間1000件以上のカウンセリングを通して多くのうつ病の方の治療に携わる機会があります。リワークデイケアでも働いており、復職や退職、転職を選択する患者さんの面談を行っています。

 

ここでご紹介する考え方や方法が、今うつ病で悩んでいる人にとって、ストレスを軽減するヒントになれば嬉しいです。

 

後悔した気持ちを切り替える流れ

  • 後悔を分解する
  • 後悔の優先順位を決める
  • 今自分が出来ることに集中する
  • まず行動を起こすと気持ちが変わる

 

1.後悔を分解する

 

退職したことの後悔は、漠然とやってはいけません。

 

後悔するならちゃんと後悔しないと。こんな書き方をすると怖いかもしれませんね。

 

けれど、ぼんやりとした後悔は、ずっと続きます。

ここでは、「ちゃんと後悔をする」を目指しましょう。

 

ちゃんと後悔するとは?

 

ちゃんと後悔するとは、「何に対して後悔をしているのか」を考えて、「何を学び、今後どうすれば良いのか対策する」ということです。

 

後悔とは、過去の行動を悔やんでいる状態です。

そこから何を学んで、どう今の生活に生かしていくかが大事になります。

 

 

後悔している分野のジャンル分けをしてみましょう。

 

①収入面

 

退職をしてしまったことで、仕事が見つからない・転職先の給与が安いなど収入面の低下が後悔になってしまっている可能性があります。

 

うつ病で退職に至ったケースの多くは、体調不良や関係性の悪化が転職のきっかけになります。

 

その為、前向きな退職ではないケースが多いことから、給与面が下がってしまう場合も多いでしょう

 

②自分のキャリア

 

これまでずっと続けてきたキャリアを手放してしまったことで、将来が見えない状況になってしまったかもしれません。

 

キャリアを積んでいくことで得られたポジションもあったかもしれません。

しかし、転職をしてしまうと、また1から始めないといけない立場になり、

 

これまでの自分の頑張りが無駄になってしまったような感覚になるかもしれません。

 

③家族関係

 

自分が仕事を辞めたことで、奥さんとの関係が悪くなっているのかもしれません。

 

家のローンがあるのに・・と経済的な不安を責められることも。

 

しまいには喧嘩が絶えない関係となり、家の雰囲気が悪くなっているかもしれません。

 

 

④元職場の人間関係

元職場の人との付き合いが減ってきます。

関係性が悪ければ、気持ちはすっきりするかもしれませんが、実際には仲が良かった人だったり、自分のことを支えてくれる人もいたかもしれません。

 

ネガティブだけでないポジティブな人間関係が希薄になってしまうことで、

社会との繋がりが少なくなってしまう可能性があります。

 

⑤自分の性格や行動パターン

 

自分の性格や行動パターンへの後悔があるかもしれません。

苦しいことがあったら、逃げてしまう。人

 

に相談せずに、一人で問題を抱えてしまって苦しくなってしまう。

 

周りは良くしてくれるのに、迷惑をかけていると過剰に考えてしまう、など。

 

 

今回の退職だけでなく、これまでの行動の繰り返しに「また同じことをしている」という後悔があるかもしれません。

 

 

いかがでしょうか?この中に自分の後悔をジャンル分け出来ますか?一つだけでなく、複数の分野で自分の後悔を感じているのかもしれません。複数あることは自然な事ですし、それぞれの分野は独立したものでは無く繋がっていることが多いと思います。

 

目的:後悔の内容を具体化することにより、改善へのアクションへ結びつけやすくする

 

 

2.後悔の優先順位を決める。

自分が後悔している分野から、最も後悔をしていることから、少し後悔をしていることまでを順番に並べてみましょう。あれもこれも・・・と考えてしまうと、何から始めたら良いのか分からなくなってしまいます。まずは取り組むべき分野を決めてしまいましょう。

 

目的:優先順位を決めることで、まず取り組むべき分野にフォーカスし、次へのアクションを取りやすい状態をつくること

 

3.自分が出来ることに集中する

優先順位が決まったら、優先順位の高いものから順番に今出来ることについて考えていきます。

 

注意

恐らくここから先に進んでいくことが、最も難しく感じることになります。なぜなら、実際に、行動を起こしていくプロセスになるからです。ここで、何かしらの行動に起こすことが出来るようになると、変わっていける可能性が高くなります。

 

①収入面

収入が下がっていることへのアクションとしては、

 

・収入を増やす

・支出を減らす

 

になります。シンプルではありますが、それ以外の方法は無いでしょう。

 

収入を増やすには、今の職場で成果を出して給与をアップさせるか、副業をして稼ぐか、はたまた給与が多い場所に転職をするかになるでしょう。

 

支出を減らす方法は、生活費や余暇のお金を減らす、無駄な買い物はしないなどの工夫となります。

 

注意

お金を制限するところと使うところは間違えないように

「時間が無いから睡眠時間を減らそう」と考えて睡眠時間を減らしてしまうと、全体的なパフォーマンスが下がるように、お金もかけるところと、減らすところをどこにするかの線引きは重要です。余暇のお金ばかりを絞ってしまうと、日々のモチベーションが保ちづらくなります。自己投資だと考えられる分野にはお金を使うことは必要かもしれませんね。

 

②自分のキャリア

 

これからの自分のキャリアを考えた場合、自分のこれからの経験や知識をどのように生かすことが出来るかを考える必要があります。キャリアを形成していく際に、今までの経験とは全く違うことから始めることは大変ですし、なかなか結果に結びつきづらい場合があります。かと言って同じ分野だけですと、業種が限られてしまうかもしれません。その為、

自分の業種と業界の内、どちらかを変えてみるのが1つです。

 

ポイント

業種:営業職 業界:金融 → 業種:営業職 業界:IT

業種:営業職 業界:金融 → 業種:コンサル 業界:金融

 

これまでの経験を生かした上で、新たな分野で自分のキャリアを形成していくことが可能です。

 

お勧めの本です

転職と副業の掛け算

 

この著者であるmotoさんは、転職を繰り返しながらキャリア形成に成功した方です。ここで説明した、キャリア形成について詳しく説明をしてくれています。

もし良ければ、参考にしてみてください。

 

③家族関係

 

家族関係の問題の多くは、経済的な見通しに大きく左右されるのではないでしょうか

 

定職についている年収200万円の人と

 

フリーターだけど年収1000万円の人だったら、

 

奥さんからの希望は、後者になるのではないでしょうか?

 

勿論フリーターという社会的な立場だと、将来への見通しや保証が無いように感じますが、今の時代は定職についていること自体が保証にならなくなっているのも事実です。

 

また、奥さん的には、お金稼いでくれば別に良いよ。あと、あまり家に居すぎないぐらいが楽で良い。ぐらいにしか思っていません。

 

その為、①②で紹介したような収入をアップさせることを実践できることで、家族関係も良い方向になっていくのではないでしょうか。

 

④元職場の人間関係

 

転職や退職によって、仲の良かった人間関係も絶たれてしまった方がいらっしゃいます。

 

または、自分から連絡を取りづらいと考えている方もいるかもしれません。

少し期間が空いてしまったことで、今更連絡しても・・・と考えると、繋がりを再開したくても出来ないと感じられることもあるでしょう。

 

改めて自分の近況をメールしてみる

 

うつ病など体調不良が原因で対処に至った場合、相手も連絡を取りづらいと考えられます。

なぜなら、職場のストレスが原因で、退職に至った場合、改めてその職場の人間から連絡があったら、

あなたの負担になってしまうかもしれないなどと考えるからです。

 

気になっていたとしても、放っておいた方が良いのかなと考えて、相手も躊躇している可能性があります。

 

その為、体調不良を起こしたあなたから連絡を取ることをお勧めします。

 

電話よりもメールなどの方法で、近況をお伝えするようなメールなども良いかもしれません。

 

参考例

〇〇さんへ、

ご無沙汰しております。〇月に退職をした海の彼方です。お元気でお過ごしでしょうか。

〇〇さんには大変お世話になっていたにも関わらず、ご連絡もしないまま突然退職をしてしまい申し訳ございませんでした。当時の私は、うつ病で精神的にも余裕が無く、皆さんに迷惑をかけている気持ちばかりが募ってしまい、退職という選択をしました。

現在は、体調を整えながら求職活動を行っております。なかなか自分が求める仕事につけず、焦りも感じています。退職については、今でも後悔する気持ちと、新しい気持ちで新天地で頑張りたい気持ちの両方があります。

□□会社で一緒に働かせて頂いていた時には大変に感じていましたが、○○さんが公私ともにサポートしてくれたことを改めて実感し、感謝の気持ちでいっぱいです。○○さんがいてくれたおかげで、6年間働くことが出来たのだろうと感じています。本当にありがとうございます。これからは、お会いする機会も減ってしまうかもしれませんが、またお時間がある時にお酒でも飲みに行けたら嬉しいです。

○○さんも、お体には気を付けてお過ごしください。

 

今の職場の人についてもっと知る

過去の後悔が強すぎると、今の生活の価値を低く見積もってしまいます。

 

本当なら、今の職場の中にも、自分に合った上司や同僚がいるかもしれません。

 

今あなたの身の回りにいる人たちとはどんな方たちですか?

 

何が好きで、どんなことに興味を持っていますか?

 

少しずつ今の人間関係を深めてみることを意識してみても良いかもしれません。

 

⑤自分の性格や行動パターン

 

自分が退職に至った理由を改めて考えてみるのも大切かもしれません。

 

多くの場合、その思考や行動はこれまでにも同様のことが繰り返されている可能性があります。

例えば、自分の仕事量が抱えきれず、いっぱいいっぱいなのに、

 

上司から頼まれてしまうと、NOと言えずに抱えてパンクになってしまうなど、

 

自分が思っていることを相手に表現できないことで、自分の状態を追い込んでしまっている方がいます。

 

そのような場合は、上司に上手に頼みごとが出来ることが出来るようになると、

 

自分が一人で抱えずに仕事をこなしていけるようになるかもしれません。

 

具体的には、こちらの記事を参照してみてください。

カウンセラーと一緒に考える
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4.まず行動を起こすと気持ちが変わる

 

自分が過去の体験に捉われて動けなくなっている状態から、

少しずつ未来に向けて考え、そして今、動き出すことが出来始めたかもしれません。

 

動き出すということは何よりも優先していきましょう。

 

思考を変えるよりも、まず行動を変えていくこと。それによって、思考も変わっていく。行動が、過去の自分の行動を後悔することから解放されていくことへと繋がります。

 

その時に大切なのは、行動できている自分をちゃんと認めてあげることです。

 

どうしても過去に気持ちが引っ張られてしまうこともあるかもしれません。そのような気持ちを持ちながらも、少しずつ動き出そうとしている。実際に動き出せていたら最高ですし、動き出そうという気持ちを持つことだけでもはなまるです。

 

人間変化をすることには抵抗感がつきものです。特に、うつ病などメンタルで落ちている時には、尚更新しいことへのチャレンジは人一倍労力がかかることです。しかし、それを行うことが出来る自分をちゃんと褒めてあげてください。

 

今行っている行動が、明日に変化が生まれることは無いかもしれません。しかし、やり続けることで、振り返った時に、以前とは違う気持ちを持っている自分がいるでしょう。

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